原田会長

2023年1月7日

県長・県女性部長会での原田会長の指導(要旨)

 

「信心の団結」で「立正凱歌」を

 

 一、「青年・凱歌の年」がスタートしました。1月2日、3日と、箱根駅伝で創価大学駅伝部が負けじ魂の力走を見せてくれました。総合8位で見事、明年の第100回大会のシード権を獲得しました。大変におめでとうございます!(拍手)

 

強き祈りから出発

 一、私たちも「5・3」の立正安国の凱歌、「11・18」の広布拡大の凱歌へ、勇躍の走りを開始したい。

 一切の勝利は、強き祈りから開かれます。御聖訓に「南無妙法蓮華経は師子吼のごとし」(新1633・全1124)と。私たちは師弟誓願の題目を響かせながら、本年の凱歌を目指してまいりたい。池田先生と心を合わせ、誓願の祈りから出発し、強盛な祈りを最高の行動に変えて、勝利を成し遂げたい。

 一、昨年末に行われました財務は、皆さまの強き祈りと、温かな、また、こまやかな励ましによって、一切無事故で終了することができました。本当に、ありがとうございました。

 コロナ禍、物価高などで経済的に大変な状況が続く中、仏意仏勅の創価学会を支え、世界広布を進める真心の財務に取り組んでくださった広布部員の皆さまに、いやましての福徳が輝くことは間違いありません。

 今後、財務の受領証の配布も行われます。お一人お一人へ感謝と御礼をお伝えしながら、誠実に、丁寧にお渡しいただきますよう、くれぐれもお願いします。

 一、池田先生は、「大白蓮華」の「世界を照らす太陽の仏法」で、「御義口伝」要文編の講義を続けてくださっています。毎月、しっかり生命に刻みながら、行学錬磨と広布前進の糧にしていきたい。1月号では、「凡夫即極」の法理を通し、「誰もが皆、仏なり」「民衆こそが主役」という“宗教・思想史における革命的な宣言”について講義してくださいました。

 そして「新年の歌」には「安囻決する 立正凱歌を」とあり、その安囻の「くに」の字には、「くにがまえ」に「民」と書く字を使われました。

 かつての随筆には、日蓮大聖人が立正安国論でこの文字を多く用いられた意義を記されています。

 「王がいて『くに』があるのではない。民衆がいてこそ『くに』もある。その民衆のために悩み、苦しみ、祈り、戦い、時を逃さず、いかに具体的に心を砕き、手を打っていくか。指導者に問われるのは、常にこの一点である。ここに、我ら創価学会の変わらざる行動がある」

 コロナ禍もいまだ収束せず、ウクライナの戦禍も終わりが見えない。分断や孤立、混迷が深まり、平和が脅かされる「危機の時代」にあって、「民衆こそが根本」「民衆の幸福こそが第一」と叫び抜かれた大聖人の御精神は、ますます輝きを放っています。そして、その哲学を広げる我々の広宣流布運動もまた、ますます重要になっています。

 私たちは、世界最高の「太陽の仏法」「希望の哲学」を持つことを最高の誉れとし、それを広げる尊き使命を深く自覚しながら、励ましの声で、対話の力で、決意も新たに世界広布を推し進めていきたい。

 

民衆運動の原点

 一、本年4月には、統一地方選が行われます。ご存じの通り、学会の支援活動の原点は1955年(昭和30年)の統一地方選です。27歳の池田先生が、大田と鶴見で指揮を執られ、見事、どちらもトップ当選。その初陣こそ、まさに民衆の幸福と平和を目指す運動のスタートでありました。

 当時、保守陣営は財界・大企業を擁護し、革新政党は労働組合の利益を優先。多くの庶民が政治から取り残され、金権政治や買収が横行していた。その中で「民衆不在の政治を変え、民衆の手に政治を取り戻す」戦いに挑んだのが、昭和30年の統一地方選でした。この時の思いを、先生はこう記されています。

 「私の心は熱く燃えた。仏法は勝負だ。戦う以上は断じて勝つ! 妙法を胸に、全人類の宿命転換へ立ち上がった民衆が、いかに崇高で、いかに偉大な力をもっているか、日本中に示してみせる!」。そして、どちらも最高当選という壮挙を「それまでの日本になかった『新しい民衆運動』の、堂々たる第一歩であった」とつづられたのです。

 以来、私たちは、民衆の力をもって、民衆のために働く政治家を輩出し、育てることに尽力し続けてきました。今後も、この堂々たる民衆運動を、誇り高く進めていきたい。

 そして、党の出発点が地方選・地方議会にある意義を、公明党の全議員には今一重、かみ締めてもらいたい。「現場第一主義」「大衆とともに」の真骨頂は、地方政治にこそあります。

 民衆の声に耳を傾け、民衆のために働いているのは誰なのか。それを身近で見極めるのが地方選です。

 どの党よりも地域のため、民衆のために働いているのが公明党である――この自覚も新たに、地方議員はもとより、公明党の国会議員こそが現場に飛び込み、先頭に立って党勢拡大に戦い抜いてもらいたい。

 一、その昭和30年の戦いが描かれた小説『人間革命』第9巻「展開」の章には、初めての支援活動に不安を抱く同志に、“何をもって勝つか。それは信心の団結である”と力説する山本伸一青年の姿が描かれています。

 「今こそ、信心で奮い立ち、広宣流布というものへの広い視野と、深い自覚に立って、自主的に総立ちすることです」「妙法の使命を胸に秘めて立候補した同志を応援する――この使命を同じくする人の団結ほど強く、また尊いものはありません。この実践活動が、立正安国を一歩一歩、進めているんです。やろうじゃないですか!」

 この真剣な訴えがあったればこそ、「信心根本に戦い抜く」という息吹が大田と鶴見の全同志にみなぎり、勝利への道が開かれたのであります。

 信心の真の団結は、「受け身」の人がいくら集まっても生まれません。「自主的に総立ち」することです。皆が「主体者」「主役」となれるかどうかです。「私が広宣流布を進める」という人が増えなければ、団結は強くならない。

 そのためにも、リーダーが日々、心を砕き、手を打ちながら、激励に徹する以外にありません。皆でたたえ合い、励まし合っていくしかありません。

 広布拡大の「進め方」は、時代によって変化していきます。孤立感や疎外感が高まっている今こそ、「一人と会う」ことが、「一本の電話」が、どれほど友の心に潤いを与えるか。一方、今やSNSもオンラインも、使い方に注意したうえで活用すれば、大きな“武器”となります。

 皆が「これなら挑戦してみよう」「これなら自分にもできる」と思える工夫をこらしながら、拡大に挑戦する人を着実に増やしていきたい。

 そして、そうした「進め方」が変わろうとも、拡大の要諦は「勇気」です。勇気を奮い起こすために、御本尊に祈る。師匠の指導を学ぶ。同志で励まし合う。そして「厳しいところ」「大変なところ」へ飛び込んでいく。広宣流布の回転に心を合わせれば、自分のエゴの殻を破り、境涯を開いていくことができます。

 この点を深く銘記して、金剛不壊の創価の団結の力で、必ずや勝利してまいりたい。

 

障魔を越えて

 一、「大白蓮華」1月号の巻頭言には「『今ここが御本仏より任された天地なり』と一念を定めて妙法に生き抜く時、その場所が人間革命の大舞台と変わる」とありました。

 「必ずこの地域を広宣流布する」――この強き一念と行動がなければ、長年、そこに住んでいても、広布は進みません。そして、拡大に挑戦する中で、人間革命は成し遂げられます。大変な戦いに挑むからこそ、宿命を使命に変え、仏になることができます。

 広布が進めば、障魔が競い起こることも必定です。これまでも学会の前進をねたみ、恐れる勢力が、根も葉もない非難・中傷で騒ぎ立てたことがありました。しかし学会は、あらゆる苦難を乗り越え、広宣流布を厳然と進めてきました。

 「必ず三障四魔と申す障りいできたれば、賢者はよろこび愚者は退く」(新1488・全1091)との御金言を胸に、私たちは決して退くことなく、宿命を乗り越え、障魔を乗り越え、威風も堂々と広布拡大を進めていきたい。

 一人一人が「我が人生の凱歌」「我が青春の凱歌」「我が一家の凱歌」を成し遂げてこそ、本当の「凱歌の年」です。

 さあ、私たちは「強き信心」で勝つ! 「強き団結」で勝つ!――この決意も新たに、「青年・凱歌」の歴史を断固と開きゆこうではありませんか!(拍手)

 

2022年11月12日

県長・県女性部長会での原田会長の指導(要旨)

 

「立正安国」と「広布拡大」の凱歌を

 一、折伏・弘教、聖教拡大を推し進めるなか、お元気な池田先生と共に、創立記念日を晴れやかに迎えることができます。大変におめでとうございます!(拍手)

 各方面・県の同志の皆さまの広布拡大の大奮闘に、心からの御礼を申し上げます。

 うれしいことに、先日行われた全日本大学駅伝では、創価大学が初出場ながら5位となり、明年のシード権を見事、獲得しました(拍手)。新春の箱根駅伝の快走も大いに期待し、応援していきたいと思います。

 同じ日に行われた教学部任用試験(仏法入門)も、一切無事故で終了することができました。受験された方はもとより、一緒に研さんに取り組み、陰に陽に激励を続けてくださった皆さまに、心から感謝申し上げます。

 来週には、合格発表が行われます。合格した方を最大にたたえるのはもちろん、残念ながら不合格の方、またさまざまな理由で受験できなかった方に対しても、励ましを送り続けたい。「青年・飛躍の年」を総仕上げし、「青年・凱歌の年」へ、決意も新たに前進してまいりたい。

 

自ら戦いを起こす

 一、明年の活動方針は大きく3本柱で構成されています。第一の柱は「大誓堂完成10周年を、広布拡大の凱歌で飾ろう」。

 そこには、小説『新・人間革命』第29巻「源流」の章の「皆が、わが町、わが村、わが島、わが集落で、地道に仏法対話を重ね、信頼を広げ、広布を拡大していってこその世界広宣流布なのである」との一節が引かれています。

 世界広布といっても、遠くにあるわけではありません。誰かがやるわけでもありません。

 自分が今いるところで、自ら対話を広げ、仏縁を広げていく。これ以外に道はない。まずは私たちリーダーが、先駆して拡大に挑み、自身の拡大の結果で、大誓堂10周年を祝賀していきたい。

 激戦突破は、リーダーの「断じて勝つ」との決意と、リーダー自ら「戦いを起こす」ことから始まります。

 「その国の仏法は貴辺にまかせたてまつり候ぞ」(新1953・全1467)の御金言を胸に、皆が勇んで、大きく拡大に打って出られるよう、名指揮をお願いします。

 池田先生は、「大白蓮華」で連載を開始してくださった「世界を照らす太陽の仏法」の「『御義口伝』要文編」を、「『力あらば一文一句なりともかたらせ給うべし』(新1793・全1361)。私たちが心肝に染め抜いてきた御金言です。弘教こそ宗教の生命です」と書き起こしてくださいました。さらには、法華経講義の修了式で戸田先生が「広宣流布は俺がやる」と叫ばれ、その師子吼に弟子たちも「吾、日蓮大聖人の眷属たり。戸田城聖先生の弟子なり」と決然たる闘争を誓ったことがつづられています。

 私たちもまた、「池田先生の弟子なり」との誓いも深く、明年の「5・3」を「立正安国の凱歌」で、そして「11・18」を「広布拡大の凱歌」で勝ち飾っていきたい。

 

座談会を軸に

 一、第二の柱は「青年の育成に全力をあげ、凱歌の人材城を築こう」。まさに「活動者の増加」です。ここには、第8巻「宝剣」の章の「伸一は、青年の育成に命をかけていた」「人を育て、残すことのみが、広宣流布を成し遂げる唯一の道であるからだ」が引かれています。

 広宣流布には、“横”と“縦”の二つの広がりが必要です。友から友へ、仏法理解を拡大する横の広がり。親から子、子から孫へ、そして先輩から後輩へ、信心を伝え抜く縦の広がり。その両方があってこその広宣流布であり、後継の育成、信心の継承は、広宣流布を永遠ならしめる道であります。

 昨年の女性部結成の最大の眼目も、池田華陽会・ヤング白ゆり世代をはじめとする「新しい人材の育成」でありました。新出発した男子部も、来月の全国大会へ記念月間を戦う学生部も意気軒高です。11月から12月にかけては「SOKAユースフェスタ」も開催されます。私たちは各部の協力のもと、「青年・凱歌の年」の名にふさわしい、後継の育成・信心の継承に力を注いでまいりたい。

 人材育成の本舞台はどこか。それは「地区」であり、「座談会」です。

 全リーダーが地区に飛び込み、地区で訪問・激励の波を起こす。そして座談会の参加者を増やしていく。これこそが、人材育成・活動者増の王道であります。

 立正安国の勝利も、「すべての地区」が勝利してこそ、道は開かれます。異体同心の総合力で地区を強化し、大誓堂完成10周年を活動者増という「凱歌の人材城」で荘厳していきたい。

 

師弟の心を燃やす

 一、第三の柱には「御書、小説『新・人間革命』に学び、師弟凱歌の人生を」と掲げました。

 そこには、第19巻「凱歌」の章の「私は今でも、日に何度となく、師と心で対話しています」「自分の行動や決断をご覧になったら、先生は喜ばれるか、悲しまれるか、日々、自分に問いかけております」との一節が掲載されています。

 昨年の『日蓮大聖人御書全集 新版』の発刊以来、教学研さんの息吹が高まっています。そして、創価の精神を学ぶ「信心の教科書」こそ、小説『人間革命』『新・人間革命』です。

 師弟の精神を学び、体得する人が増えるかどうか、それが創価の陣列を強くすることに直結します。リーダーは自ら研さんを深めるとともに、会合でも御書や『新・人間革命』を引きながら、皆を鼓舞してまいりたい。

 この第19巻「凱歌」の章に描かれるのは、1974年3月の先生の北南米指導です。

 当初は、アメリカ、ブラジル、ペルーと歴訪するはずだった予定が、直前になってもブラジルへの入国ビザがおりなかった。

 その8年前の訪問の際も、学会に対して“宗教を偽装した、社会の転覆をもたらす危険な団体”との誤解から、政治警察の目が光っていたわけですが、この時も「会長の同行者に危険人物がいる」といった根も葉もないデマが流布され、妨害されていたのであります。

 先生は断腸の思いでブラジル行きを中止されます。そして「長い目で見れば、苦労したところ、呻吟したところは、必ず強くなる。それが仏法の原理だよ。今回はだめでも、いつか必ず、私は激励に行く」と全精魂の励ましを送られました。

 一方、ブラジルのメンバーは、悔し涙を流しながらも、世界平和文化祭を大成功させます。それを聞いた先生が「ありがとう! 弟子が立ってくれた。みんなが山本伸一となって戦ってくれた。これでブラジルの大発展の因はつくられた。万歳だ、万歳だ!」と語られる場面が描かれています。

 まさに弟子が立ち上がり、信頼を広げ、中傷・批判を打ち破ってきたからこそ、世界の王者ブラジルの広布は進み、今も従藍而青の青年が陸続と立ち、広がっているのです。

 私たちも「きょうの自身の戦いは、師匠に喜んでいただけるか」を日々、自らに問いかけながら、師弟凱歌の人生を開いてまいりたい。

 

絶対無事故の財務

 一、今月末からは、財務納金が始まります。コロナ禍、また物価高や円安など、国民生活に大きな影響が出るなかでの、広布部員の皆さまの赤誠に、深く深く感謝いたします。

 大聖人が門下の御供養を「今の檀那等は、二十枚の金のもちいを法華経の御前にささげたり。後生の仏は疑いなし。なんぞ今生にそのしるしなからん」(新1928※新規収録)とたたえられた通り、世界広布を進めゆく財務で、福徳輝く人生を開いていけることは間違いありません。

 詐欺や事故などには細心の注意を払っていきたいと思います。最後まで絶対無事故で、功徳あふれる財務となるよう、真剣に祈ってまいります。

 私たちは、本部幹部会の参加者を増やし、そして座談会の参加者を増やしながら、「青年・凱歌の年」を進んでいきたい。強き祈りを根本に、大誓堂完成10周年を師弟の凱歌で飾るべく、勢いよく出発しようではありませんか!(拍手)

 

2022年9月3日

第10回本部幹部会から

(要旨)

 

人間尊重の哲学を今こそ社会へ

焦点は「弘教拡大」と「人材育成」

原田会長

 

 一、いよいよ「青年・飛躍の年」の総仕上げへ、心新たな出発となる「第10回本部幹部会」の開催、誠におめでとうございます(拍手)。

 はじめに、7月10日に投開票された参院選では、学会が支援する公明党は選挙区7人完勝、比例区6人と合わせ、13人当選という見事な勝利を収めることができました。

 改めまして、全同志の並々ならぬ大奮闘に、心より感謝と御礼を申し上げます。本当にありがとうございました(拍手)。

 

 本日よりまた、

 日本、そして世界の平和と安穏のため、

 心機一転の前進を開始してまいりたい。

 

 一、下半期の活動の焦点は

 「弘教拡大」と「人材育成」です。

 明2023年11月には、

 広宣流布大誓堂完成10周年を迎えます。

 その佳節を

 「世帯増・部員増」

 「活動者増」で、

 断じて勝ち切っていきたい。

 

 この9月には、

 世界的ジャズ奏者で、

 SGI芸術部長でもある

 ハービー・ハンコックさんの

 スペシャルインタビューなど、

 創価学会の魅力を多角的な視点から伝える

 『ワールド セイキョウ VOL.3』が発刊されます。

 

 聖教新聞の購読推進と併せ、学会への理解と共感を大きく広げる仏法対話に、一人一人が自身の目標を掲げ、挑戦していきましょう。

 

 また、11月6日に4年ぶりに実施される

 「教学部任用試験(仏法入門)」は、

 10月2日までが申し込みです。

 新入会のメンバーや未来部の友、

 会友の皆さま等々、

 一人でも多く挑戦できるよう、

 各部一体で励まし、

 申し込みと、共々の研さんを推進していきたい。

 

 一、さて、

 「宗教」の何たるかが問われている今、

 私たちは今一度、

 自身の使命を再確認することが大切であると思います。

 

 1974年、池田先生はペルーを訪問された折に、カトリック以外の教えを信ずる異教徒や、異端と見なされた人たちが厳しく審問され、拷問を受けたという「宗教裁判所」の博物館に立ち寄られたことがあります。拷問の様子が生々しく再現されたろう人形を前に、先生は同行のメンバーに対して、「みんなは、これを見て、どう思うかい」と尋ねられました。

 私が「イエスがその生涯を通して示したものは、人類愛でした。ところが、その教えを実践するはずのキリスト教会が、異教徒に対して残酷極まりない拷問や処刑を重ねたことは、最大の矛盾だと思います。驚愕と憤りを感じます」――こうお答えすると、先生は「本当にそうだ」とうなずきながら、ご指導くださいました。

 「本来、宗教は人間のためのものだ。ところが、その原点を忘れ、宗教のための宗教や、権威・権力のための宗教になってしまえば、宗教が人間を抑圧するという本末転倒が起こってしまう。

 人類の未来を考えるなら、宗教差別や宗教戦争を根絶していくために、人間という原点に立ち返って、宗教間、文明間の対話を展開していくことが、何よりも重要な課題になる。

 その突破口を開いていくのが、仏法者としての私の使命であると思っている。仏法の本義は、一言すれば、“人間宗”ともいうべき、人間生命の尊重の思想だからだよ」と。

 

 思えば、日蓮大聖人の御在世当時も、創価学会が再建された戦後も、雨後のたけのこのように宗教が粗製乱造され、その高低浅深が乱れ切った時代でありました。そこに、まさしく如蓮華在水そのまま、一人一人が人格で輝き、実証で光るなかで、“人間宗”として共感を得、拡大してきたのが、大聖人の仏法であり、創価学会であります。

 私たちは、

 「このような時代だからこそ、

 学会の素晴らしさを語るべき時である」と定め、

 威風堂々と対話拡大にまい進していきたい(拍手)。

 

 一、8月から広布部員の申し込みが始まっております。

 財務とは、

 あくまでも信心から発するものであり、

 広布のために浄財を供養できる、

 その誇りと喜びと感謝が脈打つものであるというのが、

 戸田先生以来の伝統であります。

 

 ただでさえコロナ禍で厳しい経済状況の折、

 物価高も重なり、

 大変な時ではありますが、

 であるからこそ「貧女の一灯」の精神に立ち、

 一切無事故で、

 誇りと喜びと感謝に満ちた財務となりますよう、

 よろしくお願い申し上げます。

 

 また、改めての確認となりますが、

 学会においては、

 会員間での金銭の貸し借りや、

 組織で知り合った人間関係を通じての事業や商売、

 “マルチ商法”などは、厳禁であります。

 

 御書に「大果報の人をば他の敵やぶりがたし、親しみより破るべし」(新1286・全957)と仰せのように、「親しみ」につけいった「師子身中の虫」こそ、最も恐れなければなりません。

 ゆえに、金銭については、神経質なぐらい、厳格にも厳格、潔癖にも潔癖であるべきです。

 戸田先生がかつて、そうした人間が家に来たら、「門前三尺以内に入れてはならぬ。大魔がきたか、学会の敵がきたかと、にらみつけて、追い返してしまいたまえ」と、明快に指導されている通りであります。“これぐらいなら、いいのでは”という考えが毛筋ほどでもあれば、魔につけいられます。

 万が一にも、

 そのようなことに直面した際は、

 きっぱりと断り、

 すぐに身近な幹部へ報告してください。

 

 池田先生が築いてくださった、この清らかな信心の世界を、金銭絡みのトラブルなどで乱されてしまわぬよう、皆で注意し合い、守り抜いていきたいと思います。

 一、御書に「師の恩を報ずる人は、肉をさき身をなぐ」(新569・全491)と仰せであります。

 恩師・戸田先生との出会いより75年、池田先生は、この御聖訓のまま、不惜身命で、師恩を報ずる道を歩んでこられました。

 私たちもまた、池田門下として、全身全霊、弘教拡大に戦い、池田先生に喜んでいただける折伏の闘士へと、いや増して成長していこうではありませんか(拍手)。

2022年9月3日聖教新聞2面

2022年4月16日

県長・県女性部長会での

原田会長の指導

(要旨)

 

対話の旋風を 励ましに総力を

 

 一、先月16日、宮城・福島を震度6強の地震が襲い、大きな被害をもたらしました。改めて被災された皆さまに心からお見舞いを申し上げるとともに、東北の同志の温かな励まし、復興・復旧への戦いに、感謝と敬意を表します。

 最近は、各地で地震が頻発しています。日頃からの備え、防災の意識をより高めていきたいと思います。

 また、ウクライナ情勢が深刻化・長期化しており、深い憂慮を禁じ得ません。即時停戦と部隊の撤退へ向け、関係諸国と国連のさらなる外交努力を強く念願するとともに、一刻も早い終息を一層、真剣に祈ってまいりたい。

 学会は現在まで、難民・避難民の方々への支援に当たるUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)、国連WFP(国連世界食糧計画)、ユニセフ(国連児童基金)をはじめ、国際協力NGOなど計5団体に寄付をしてきました。

 私たちは、仏法者の社会的使命を一段と深く自覚し、世界の平和と全民衆の幸福をより強く祈念するとともに、混迷と困難の時代だからこそ、一人一人の足元から対話と励ましの力で幸の連帯を着実に広げ、広宣流布と立正安国への諸活動を進めていきたい。

 

「5・3」の魂は師弟

 

 一、広布拡大の上げ潮のなか、いよいよ5・3「創価学会の日」を迎えます。

 「5・3」を凱旋で飾り、新たな勝利へ出発する。これが創価躍進のリズムです。そして「5・3」を貫く魂は、どこまでも「師弟」の一点にあります。

 かつて池田先生は、ご自身の戦いの「最大の勝因」を教えてくださいました。

 「それは、ひと言で言うならば、いついかなる時も、わが心が師と共にあったことだ」 

 「“(戸田)先生ならば、どうされるか”を常に考えた。先生が今、私を見たら、何と言われるか? 胸を張って、ご覧いただける自分であるかどうか。私はいつも、そう己に問うてきた」と。

 さらには「『仏法は勝負である。ゆえに、敗北は罪である。負ければ、先生の広宣流布の構想を頓挫させることになる。断じて負けてはならない。絶対に勝利の報告をするのだ』。その一心不乱の『祈り』が、力となり、智慧となった。その勇猛精進の『行動』が、活路を開き、諸天善神を動かした」とも教えてくださいました。

 最大の勝因――それは「師弟」にあります。

 師匠に胸を張って報告できる自分であるか。一心不乱の祈りはあるか。勇猛精進の行動はあるか――池田門下の弟子ならば、それを自らに問い続けながら、前進してまいりたい。

 先生に勝利をお届けし、断じて喜んでいただく。この一念が定まれば、越えられない壁はありません。決意も新たに、「5・3」から勝利の夏へ怒濤の前進を開始しようではありませんか!(拍手)

 

 一、ここで、勝利を開くためのポイントを2点、確認したい。

 

 第1は、皆で「新しい拡大」「拡大の新記録」に挑戦しよう、という点です。

 本年5月は、20世紀最大の歴史家・トインビー博士と池田先生の対談から50周年。その様子は小説『新・人間革命』第16巻「対話」の章に描かれています。

 2年越しの対談を終える最終日、84歳だった博士は、45歳の池田先生に「人類の道を開くのは、対話しかありません」と語られた。そして、ご自身の友人の名前を書いたメモを渡され、「世界に対話の旋風を」と託された。まさに一つの対話の終わりは、新たな対話への出発でありました。以来、池田先生は「新しい友人」「友人の友人」へと交流を結ばれ、対話を通して広布の道を開かれました。

 今こそ私たちも、先生の戦いを模範として、対話拡大に打って出たい。「古い友人」「これまでの人脈」を大事にしながら、一人一人が「新しい拡大」に、「拡大の新記録」に、果敢に挑戦してまいりたい。

 日本中を戦いの舞台とすれば、友好は必ず広がります。待っているだけでは対話は始まらない。自ら声を掛けていく。皆の「勇気の一歩」が重なってこそ、立正安国の新たな歴史が開かれていきます。

 かつて池田先生は、「祈りを込めた対話には、必ず強い強い仏の力がこもる」との戸田先生の言葉を引かれながら、「人間は必ず変わる。それを『どうせ話しても無駄だ』と決めつけてはいけない。決めつけは無慈悲に通じてしまう。これが不軽の精神なのです」と教えてくださいました。

 どんなに非難されても、対話をやめない。それが不軽菩薩の戦いでした。そして、どんなに悪口を言われても、けなげに、誠実に対話を重ね、味方を広げてきた。それが現代の不軽菩薩ともいうべき創価学会の戦いです。

 私たちは、対話に深い「祈り」を込めながら、全国を舞台に、皆で「対話の旋風」を巻き起こしていきたい。

 

心を動かす「声」で

 

 一、第2のポイントは、「新しい人材」を増やしながら「総立ち」で前進しよう、という点です。

 かつて池田先生は、大阪の戦いに参加した関西の同志の約半数が、入会半年にも満たない方々であったことを振り返られ、「この若い力、新しい力が燃え上がり、祈り、動き、無限の自らの力を連帯し合っていったからこそ、『“まさか”が実現』と日本中をあっと言わせた」とつづられました。

 そして、人材育成の要諦を「第一に『会う』こと」「第二に、友と一緒に動き、一緒に戦うこと」とも教えてくださいました。

 人材は「いない」のではない。「見えない」だけです。本気で祈れば、人材は出てくる。会いに動けば、人材を見つけることができる。今の時代は生活スタイルもさまざまです。コロナ禍での意識の違いもある。なかには体調や家族の状況から、思うように活動できていない方、また活動から遠ざかっている方もいらっしゃるでしょう。

 だからこそ、祈りを重ね、智慧を出し合いながら、一人一人に寄り添い、一人一人の状況にあった激励に心を砕く。それを「総力戦」でやる以外にありません。まずは、陣頭指揮を執ってくださっている地区部長・地区女性部長、さらに地域や社会で対話を、組織で激励を広げてくださっている最前線のリーダーの皆さまを、最大にたたえてまいりたい。

 とともに、たとえば地区であれば、地区部長・地区女性部長だけに激励をまかせるのではなく、担当幹部も地区に入り切って、自ら激励に動く。また正と副が連携を取り合う。その「総力戦の励まし」があってこそ、陣列は広がります。

 場合によっては、電話のほうがいい場合もある。オンラインを活用できることもある。ともあれ大事なのは、励ましの「声」です。メールやSNSでの、単なる会合や日程の「連絡」だけでは、相手の心に響かない。「広布の陣列に参加し、福運をつけ、幸せになってもらいたい」。その真摯な思いを込めた、励ましの「声」こそが、友の心を動かします。

 また、なかなか勇気が出ない。対話が思うように進まないこともある。だからこそ、「その挑戦がすごい!」「その勇気が素晴らしい!」とたたえ合っていけば、さらなる拡大の息吹が生まれ、勢いも生まれてきます。「新しい人材」を輩出しながら、「皆が総立ち」となるよう、励ましを広げていきたい。

 一、小説『新・人間革命』には「あの“大阪の戦い”で大勝利を収めることができたのは、皆が真剣であったからです」とあります。「軍には大将軍を魂とす。大将軍おくしぬれば、歩兵臆病なり」(新1688・全1219)の御金言の通り、リーダーが真剣かどうか、本気かどうか、で勝負は決まります。

 リーダー自らが対話で模範を示してこそ、皆も「新しい拡大」に挑み、勢いが出る。リーダー自らが同志のもとに足を運んでこそ、「新しい人材」が生まれ、陣列は強くなります。

 さあ決意も新たに、全国の異体同心の団結で断固、完全勝利を成し遂げようではありませんか!(拍手)

 

2022年4月16日聖教新聞2面

2022年2月23日

「何でもこい」と希望に燃えて

 

 第13回各部代表者会議が22日、原田会長を中心に、東京・信濃町の広宣会館(学会本部別館内)で行われた。

 

 池田大作先生はメッセージを贈り、誠心誠意で広布のさまざまな陰の労苦を担う友の奮闘に感謝。

 

 変わらざる信心の真心を尽くす南条時光を「法華経の御いのちをつがせ給うこと、三世の諸仏を供養し給えるにてあるなり。十方の衆生の眼を開く功徳にて候べし。尊しとも申すばかりなし」(新1869・全1512)と称賛された御文を拝しつつ、妙法流布のために祈り、心を砕き、行動していくことは、たとえ地道であっても三世永遠の仏天の威光勢力を増し、全人類の仏知見(仏の智慧)を開いていくことである。これほど深い聖業はないし、これほど大きな功徳もない――と強調した。

 

 次いで、70年前の「二月闘争」を走り抜いた1952年(昭和27年)2月25日。各地区、各組からの報告が終わり「200世帯」で締め切られようとしたその時、地区担当員(現・地区女性部長)の方が「ちょっと待って!」「もう1世帯、弘教が実った!」と大歓喜の笑顔で飛び込んできて、劇的な「201世帯目」となった歴史に言及。「一人と仏縁を結べば、横には世界へ、縦には未来へ、限りない幸福と平和の波動が広がる」と訴えた。

 最後に、ある年の2月、友が決意を込めて作成した文集に、「希望に燃えて」と題する一文を寄せた歴史を述懐。その結びにつづった「何でもこい!と、戦おう。そして勝とうよ」との言葉を今再び、全宝友に贈りたいと述べ、「弥生3月、青年部幹部会の大成功を祈ります!」と呼び掛け、メッセージを結んだ。

 

 原田会長は、3・16「広宣流布記念の日」の歴史に言及しつつ、広布拡大の結果をもってこそ、「3・16」を迎えることができると力説。青年を先頭に各部一体で前進し、勇気の対話で飛躍の実証を示そうと望んだ。

 さらに、小さな油断や慢心から広布の城は崩れると述べ、透徹した信心と団結で魔を打ち破り、「3・16」から「4・2」「5・3」へ、連続勝利のリズムをと訴えた。

 また、長谷川理事長、谷川主任副会長、押金少女部長があいさつした。

 

2022年2月22日第13回各部代表者会議

2022年1月8日

県長・県女性部長会での

原田会長の指導(要旨)

 

座談会こそ飛躍の力

10人の本当の友人づくりを

 

 一、いよいよ、「青年・飛躍の年」がスタートしました。池田先生のお誕生日をお祝いしようと、年末年始に折伏・弘教を実らせたエピソードが各地から届いています。

 そして、箱根駅伝での創価大学駅伝部の快走、大変におめでとうございます! 私たちも、わが家・わが地域の青年を励まし育みながら、皆が青年の息吹で、大いなる飛躍への力走を開始したい。

 一、昨年末に行われました財務は、一切無事故で終了することができました。

 コロナ禍が続き、社会的にも経済的にも大変な状況の中、真心の財務に取り組んでくださった広布部員の皆さまの福徳は計り知れません。今後、財務の受領証の配布も行われます。真心を込め、丁寧にお渡しいただきますようお願いします。

 

如説修行の精神

 一、小説『新・人間革命』第18巻には「飛躍」の章があります。

 1974年、学会が「社会の年」とテーマを掲げたこの年、池田先生は1月に香港、3月に北・中南米を訪れ、5月に初訪中、9月には初訪ソ、12月には周恩来総理との会見など第2次訪中と、世界をまたにかけて平和行動を貫かれます。その年頭から描かれるのが「飛躍」の章です。

 元日、池田先生が確認されたのは、「如説修行」の一点でした。

 「“如説修行”こそが学会の根本精神であり、それは、いつ、いかなる時代になっても、絶対に変わることがあってはならない。むしろ、仏法を社会に開いていけばいくほど、その精神を深めていかなければならない」。このように、あらゆる戦いの前提として、信心の根本姿勢を強調されたのです。

 本年も、コロナ禍が続く中、社会の宿命転換を懸けた大事な戦いが続きます。「3・16」を目指しては、「着実な折伏・弘教」「聖教新聞の拡大」「訪問・激励、個人指導の強化」を進めますが、改めて御書根本に、深き信心で戦う如説修行の実践を貫きたい。

 新任の皆さまは、まずは「任命から3カ月が勝負」と腹を決め、自身の戦いで広布拡大の波動を起こしていただきたい。役職を継続するリーダーも同じです。新年の出発に新たな決意に立って、日々、御書を拝し、仏のごとく皆を敬い励ましながら、幹部率先の拡大を起こしていきたい。

 

座談会成功のカギ

 ここで改めて、

 学会伝統の座談会の重要性を確認し、

 毎月の座談会を充実させていくことを約し合いたい。

 

 「飛躍」の章には

 「座談会は教学研鑽の場とも、

  折伏の場とも、

  また、指導の場ともなる、

  一切の基盤といえよう」と、

 年頭から先生が座談会に

 力を入れる様子が描かれます。

 

 さらに、

 座談会成功への具体的なポイント

 も明記されています。

 第一は「座談会充実への一念」です。

 中心者の一念について

 「たとえ座談会の参加者が

 一人であったとしても、

 全精魂を注いで、

 全力投球で仏法の話をすることです。

 そうすれば、もったいなくも、

 仏と同じ振る舞いをしたことになる」と。

 一方で、

 「大聖人は

 『力あらば一文一句なりとも

  かたらせ給うべし』

 (全1361・新1793)

 と述べられている。

 座談会では、

 皆が中心者の自覚で、

 信心の喜びや

 仏法のすばらしさを叫び抜くのだ」

 とも記されています。

 

 座談会は

 皆が主役であり、

 主体者です。

 まずは、

 毎月の座談会に全力で臨む

 一念を定めてまいりたい。

 

 第二は「座談会前後の訪問・激励」です。

 先生は「組織の中心者や担当幹部が、

 全員が座談会に参加できるように、

 激励、指導に歩くことから

 座談会は始まる」

 「さらに、

 座談会のあとの励ましが大事である」

 とつづられています。

 

 座談会成功のカギは

 メールやSNSの会合連絡だけでなく

 「会って話す」

 電話やオンラインも駆使して

 「語り合う」ことにある。

 「励まし週間」なども活用し、

 座談会の前には

 一人でも多くの方が参加できるよう、

 終わったら次の座談会を目指して、

 声掛けと励ましに総力を挙げたい。

 

 第三は「功徳の体験を語ること」です。

 「明るく、

 希望に燃えた座談会を開く秘訣」を

 聞かれた先生は

 「あえていえば、

  どれだけの人が

  功徳の体験を語れるかが勝負です」

  と答えられます。

 

 皆で体験を語り合うなかにこそ、

 歓喜の波動が広がります。

 また原稿やメモを準備したり、

 座談会までの戦いを語るだけでも

 内容は濃いものになります。

 

 「飛躍」といっても

 「月々日々につより給え」の実践が重要です。

 毎月の座談会の参加者が増えているか。

 内容が充実しているか。

 先生の具体的なご指導を実践に移し、

 座談会を活性化させゆく中に

 「飛躍」があることを明確にしたい。

 

自ら勇気の対話へ

 本年は、

 活動の柱に“10人の本当の友人づくり”を掲げています。

 「古い友人と仲良く」

 「新しい友人をつくる」

 この両方に取り組んでいきたい。

 

 友情を深めるには「生命力」が必要です。

 御本尊に「皆に信頼される自分に」と祈る。

 その祈りを根本にするからこそ、

 温かな交流が深まり、

 友情を広げることができます。

 

 そして、

 「勇気の対話」が必須です。

 聖教新聞をはじめ、

 聖教電子版、

 『ワールドセイキョウ』、

 学会公式サイトなど

 対話のツールは充実しています。

 しかし、いくらツールが充実しても、

 勇気がなければ広布は進まない。

 

 そして

 友情を深めるには「時間」が必要です。

 諸会合や打ち合わせ、

 会議などは必要最小限、

 効果的かつ効率的に行い、

 

 生み出された時間は

 新たな人材の発掘・育成、

 新たな友好の拡大に充てること

 を改めて確認したい。

 

 ともあれ、まずは「3・16」へ、

 リーダー自らが

 自身の折伏・

 聖教拡大・

 友好対話の

 体験を語って皆を鼓舞し、

 拡大に挑戦する方、

 地域部や団地部をはじめ

 地域で活躍する方、

 職場で信頼を勝ち得ている方など

 を最大にたたえながら、

 「友情を広げる」中で、

 「境涯が広がった」

 「功徳が広がった」と喜び合える一年にしたい。

 

 本年は二月闘争70周年。

 戸田先生の誕生月を

 拡大で荘厳しようという池田先生の弟子の一念から、

 広布拡大の歯車は動き始めました。

 私たちも、

 池田先生の誕生月である1月から「伝統の2月」へ、

 そして「3・16」へ、

 広布拡大の上げ潮をつくりたい。

 

 2月には、池田華陽会の「華陽カレッジ」

 3月には、第2回「青年部幹部会」

 が開催されます。

 わが地域の青年が一人でも多く集い合えるよう、

 各部の連携と団結を強めながら前進してまいりたい。

 

 現在、オミクロン株が急速に広がっています。

 報道によれば、

 重症化のリスクは低いものの、

 感染力は非常に高いとされ、

 「まん延防止等重点措置」が適用される

 県も出始めました。

 これまで以上に感染防止対策を万全に、

 諸活動を着実に進めていきたい。

 

 広布の前進は「人」で決まります。

 本部幹部会、

 座談会を前進のリズムに、

 人材を拡大しながら、

 「『今月も勝った』という

  連続勝利あればこそ、

  一年の飛躍がある」

 ――この決意で、

 新たな歴史を開きゆこうではありませんか!

 

2022年1月8日聖教新聞3面

2021年11月18日(未掲載)

県長・県女性部長会での原田会長の指導(要旨)

さあ! 11・18から「青年・飛躍の年」へ

対話と励ましで「広布を拡大」「人材を拡大」

 

 一、改めまして、10月31日に行われた衆院選で、公明党は公示前から3議席増の32議席という大勝利を収めることができました。

 全方面・全同志の大奮闘に、心から厚く御礼を申し上げます。本当にありがとうございました!(拍手)

 9小選挙区完勝、比例区も前回から13万票以上を増やして711万4282票。この勝利の結果があってこそ、公明党が訴えた政策が、実現に向けて着々と前進しております。

 公明党の全議員には、支持者の血のにじむような大奮闘を片時も忘れず、衆望に応える戦いに全力で取り組んでもらいたい。

 自公間の連立政権合意に「国民の声を聞き、謙虚な姿勢で真摯な政権運営に努め」と明記されたように、国民の声により耳を傾け、より発信力を高めて、庶民のためのさらなる政策実現をと、切に願うものであります。

 

歴史に刻む創立日

 

 一、本日の県長・県女性部長会から、次なる戦いへの前進を開始したい。

 明2022年のテーマは青年・飛躍の年と決まりました。

 一人一人が青年の心で飛躍する。

 全地区が青年を育み飛躍する。

 この決意で、明年も連続勝利の飛躍の歴史を開いてまいりたい。

 

 「11・18」を記念して、

 学会史に刻まれる重要な出来事が3点あります。

 

 1点目に『日蓮大聖人御書全集 新版』の発刊

 2点目に「創価学会社会憲章」の制定

 3点目に「女性部」の新出発です。

 

 まず池田先生にご監修いただき、序文まで頂戴した御書新版が発刊されました。大聖人御聖誕800年のこの秋、新版の御書全集が完成した意義は、甚深であります。

 池田先生がご指導されたように、

 御書のままに戦い、

 御書のままに団結し、

 御書のままに

 「仏法即社会」

 「仏法勝負」

 の大果報を全世界に示し切っていこうではありませんか。

 

 御書根本こそ、

 三代会長が貫かれてきた学会の永遠の指針です。

 そして一人一人の信心の飛躍台は、

 教学研さんにあります。

 私たちは「賢者はよろこび愚者は退く

 の御金言通り、広布への前進を貫いてまいりたい。

 

 御書新版では、

 これまでより文字が大きく、

 改行や句読点も増え、

 現代仮名遣いが用いられるなど、

 青年世代をはじめ、

 現代の人々が読みやすくなるよう工夫されています。

 また、一回り小さく、持ち運びに便利な「分冊」も、

 御書新版と同時刊行される

 第1巻から順次、全4巻が発刊されます。

 

 その内容も、

 池上兄弟の弟・宗長に宛てた新たな御抄や、

 安房の女性門下「出雲尼」へのお手紙など、

 今の御書全集発刊後に発見・公開された

 御書32編が新たに収録されます。

 一方で、

 各人が長きにわたり読み親しんできた

 御書を今後も使っていただけるよう、

 「大白蓮華」明年1月号や聖教新聞には、

 新版とこれまでの

 御書全集の「ページ対照表」も掲載する予定です。

 

 学会がさらなる飛躍を期すために、

 これまで以上に日々、

 御書を拝し、

 心肝に染めながら、

 皆で「実践の教学」に挑戦したい。

 

 一、2点目に、

 「創価学会社会憲章」の制定について申し上げます。

 1995年11月、「SGI憲章」が採択されました。

 SGIの理念と行動規範が明文化され、

 それを実践に移すことによって、

 平和の連帯は着実に築かれてきました。

 

 一方で、

 同憲章の採択から四半世紀が経過する中、

 社会は大きく変化し、

 価値観も多様化し、

 新たな課題も生まれています。

 

 さらに2017年の「創価学会会憲」制定により、

 世界教団としての宗教的独自性を明確にして、

 新たな前進を開始しました。

 こうした状況を鑑みて、

 世界の平和と文化の向上を目指す

 世界教団・創価学会として、

 改めて社会における自らの

 存在意義、

 活動理念、

 行動規範を明示すべく、

 このたび「SGI憲章」を改定し、

 「創価学会社会憲章」を制定することになりました。

 

 私たちは、創価学会の一員であることに

 一層の誇りと責任感をもち、

 この憲章の理念を、

 それぞれの場所で実践しながら、

 草の根の社会貢献活動を進めていきたいと思います。

 

 一、3点目に、

 創立記念日をもって、

 女子部も含めて女性部となり、

 新たに出発することになります。

 女性部・女子部の皆さん、

 

 大変におめでとうございます!(拍手)

 09年6月4日、池田先生が初訪問され、

 魂魄をとどめてくださった

 「創価女子会館」は、

 女性部の会館として、

 このたび名称を新たに

 「創価池田華陽会館」

 とすることが決定しました(拍手)。

 

 改めての確認となりますが、

 今回の女性部結成の眼目は、

 これまで以上に

 「一人一人が力を発揮できる」体制をつくること、

 そして、同世代で触発し合い、

 また、幅広い世代が協力して励まし合いながら、

 「新しい人材」を増やしていくことにあります。

 20代までの池田華陽会、

 30代・40代のヤング白ゆり世代

 への励ましに力を注ぎ、

 新しい人材をどんどん伸ばしていきたい。

 

「3・16」目指し

 

 一、本年の、創立100周年への初陣の大勝利を飛躍台として、

 明年は学会がさらに大きく発展する年としたい。

 学会の大いなる飛躍のために、

 3・16「広宣流布記念の日」を目指して、

 三つを柱に、

 活動に取り組んでまいります。

 

 第1は「青年を先頭に、着実な折伏・弘教」です。

 明年は「二月闘争」70周年、

 先生とトインビー博士との対談開始50周年。

 師の戦いを範として、

 一人一人が10人の本当の友人づくりを目指し、

 本年、大きく広げた人脈をより大切に、

 学会への理解と共感を広げる対話に挑戦したい。

 年末年始友好期間は、

 「ふるさと交流期間」とします。

 最近は帰省もままならず、

 なかなか直接会えない状況も続きましたので、

 年末年始を有意義に活用して、

 親戚との交流などにも力を入れていきたい。

 

 また来月には、

 創価学会の公式ウェブサイト「SOKAnet」が

 全面的にリニューアルします。

 1月には、昨年好評を博した『ワールド セイキョウ』

 の第2弾も発刊予定です。

 これらも大いに活用して、

 学会理解を着実に広げていきたいと思います。

 

 第2は「聖教新聞の拡大」です。

 皆さんも実感されている通り、

 コロナ禍の中で、

 聖教新聞こそが学会精神を深め、

 励ましを広げる最大の糧となりました。

 紙面の刷新も目覚ましく、

 さらに「聖教電子版」の内容も充実しています。

 好評を博している「セイキョウ ギフト」の紙面も、

 毎月、原則第1日曜日の中面で継続します。

 聖教拡大に挑戦する人を増やしながら、

 「新規購読」「長期購読」を

 積極的に進めていきたいと思います。

 

 第3は「訪問・激励、個人指導の強化」です。

 大切なことは、

 「幅広い世代の協力」であり、

 「正役職と副役職の協力」であります。

 団結強き“総合力”で前進したい。

 「一人ひとりを心から大切にし、

 親身になって、

 地道な対話と激励を重ねていく」ことが、

 新しい飛躍の要諦であるとの指針を生命に刻み、

 全リーダーが

 「訪問・激励」

 「個人指導」

 に総力を挙げて、

 新しい人材の発掘・育成に取り組んでいきたい。

 

 一、今月末からは、財務納金が始まります。

 コロナ禍で社会的にも、

 経済的にも大きな影響がある中、

 広布部員の皆さまの赤誠に深く感謝いたします。

 その福徳が燦然と輝くことは間違いありません。

 絶対無事故で、

 功徳あふれる財務となるよう、

 真剣に祈ってまいります。

 改めて詐欺や事故などには

 十分、注意したいと思います。

 なお、感染状況は落ち着いてきてはいるものの、

 皆で集まっての

 勤行・唱題は行わないという原則を踏まえて、

 明年の新年勤行会は各家庭で行うこととし、

 会館での新年勤行会は行いません。

 「大白蓮華」明年1月号に「記念カード」を掲載します。

 

 一、本年11月は「魂の独立」から30周年。

 創価学会は

 池田先生との師弟共戦で

 障魔を乗り越え、

 世界宗教へと飛躍しました。

 「11・18」から、

 池田先生と呼吸を合わせ、

 「青年・飛躍の年」への前進を開始してまいりたい。

 本日も、若き新リーダーが数多く誕生しました。

 各組織にあっても、

 「青年・飛躍」の名の通り、

 特に青年層の拡大と人材育成に力を入れていきたい。

 そして、

 本部幹部会を師弟勝利のリズムとして、

 皆が青年の息吹で、

 大いなる飛躍を遂げていこうではありませんか!(拍手)

 

2021年11月18日聖教新聞2面

2021年11月17日 

 

『日蓮大聖人御書全集 新版』発刊を祝して

 

原田会長の談話

世界広布の未来記を実現した創価三代の広宣勝利の結晶

 

 日蓮大聖人御聖誕800年を寿ぐ『日蓮大聖人御書全集 新版』の発刊、誠におめでとうございます。

 この御書新版は、池田先生にご監修いただきました。表紙をめくると、本扉には書名とともに「池田大作先生監修」「創価学会」の文字が明記されています。

 仏意仏勅の創価学会は、永遠の師匠・池田先生ご監修の御書を携え、いよいよ末法万年の広宣流布へとまい進します。監修の労を執ってくださった池田先生に満腔の感謝をささげつつ、さらに本格的な世界宗教への飛翔を「空飛ぶ者の王たり、鷲のごとし」の勇壮さと力強さで、192カ国・地域の同志と共に開始していきたいと思います。

 また、発刊に当たり、池田先生は、巻頭へ「序」を寄せてくださいました。

 この中で、初代・牧口常三郎先生、第2代・戸田城聖先生の「不惜身命」「死身弘法」の闘争を仰がれながら、「御書に展望された『仏法西還』さらに『一閻浮提広宣流布』の未来記を遂行してきたことは、創価の師弟の誉れである」と記されました。

 そして先の御書全集の「発刊の辞」で、戸田先生が「この貴重なる大経典が全東洋へ、全世界へ、と流布して行く事をひたすら祈念して止まぬものである」と記されたことに触れ、「恩師の念願は、まさに現実のものとなった。先師と恩師が微笑み合われる会心の笑顔が、私の胸に迫ってならない」とつづってくださいました。

 牧口先生の生誕から150周年、戸田先生の会長就任から70周年、権力の魔性、権威を笠に着た聖職者の陰謀、紛然と競うあらゆる障魔を厳然と勝ち越え、池田先生が先師・恩師にささげられた、この御書新版の発刊こそ、創価三代の広宣勝利の結晶であります。

 さらにページを読み進めて諸御抄を拝すと、大きくなった活字、読みやすく工夫された振り仮名と句読点、現代的に改められた送り仮名、改行の多さなど、万人に親しみやすくなったことが一目瞭然です。

 全ては、池田先生から刊行委員会に「正確さ」「読みやすさ」「学会の伝統」を重んじるようにと、幾度となくご指導をいただいた賜物です。

 学会の同志はこれまでも、老若男女が常に寄り集まって御書をひもとき、いかなる困難が眼前に襲い掛かっても「冬は必ず春となる」と寒風に胸を張り、「賢者はよろこび愚者は退く」と前進を貫き、“一切は御書に仰せの通りなり”との大確信で広布とわが人生の勝利を切り開いてきました。この「御書根本」「大聖人直結」の仏道修行の在り方を、一人一人が、いっそう強固にしていくことこそ、御書新版発刊の「画竜点睛」です。

 「信は理を求め、求めたる理は信を深からしむ」――戸田先生以来の「信行学」にわたる「実践の教学」の伝統を、さらに強め、深めるために、私たちは御書新版を常に座右に置き、幸福の軌道、勝利の大道をあやまたず歩み抜いてまいりたい。

 「日蓮、仏法をこころみるに、道理と証文とにはすぎず。また道理・証文よりも現証にはすぎず」――この御聖訓の正しさをわが研さんと実践で厳然と示しながら、自他共の絶対的幸福の境涯を確立し、仏法の人間主義の大哲理によって、全人類の宿命の転換を成し遂げゆこうではありませんか。

 

〈社告〉

 『日蓮大聖人御書全集 新版』の発刊に伴い、本紙は2022年の新年号(1月1日付)から、大白蓮華、創価新報、未来ジャーナル、少年少女きぼう新聞は2022年1月号から、御文を御書新版の表記で掲載します。ページ数については、御書新版と共に原則、『日蓮大聖人御書全集』のページ数も併記します。今後とも、さらなる読者サービスに努めてまいります。引き続いてのご愛読をよろしくお願いします。聖教新聞社 

2021年11月17日聖教新聞1面

2021年7月9日(未掲載)

立正安国の大闘争を恐れなく

団結固く 連続勝利へ

 

 47都道府県の県長・県女性部長会

 

弟子が勝って創立100周年の扉を

学会創立100周年への「勝負の10年」の初陣を飾る連続勝利を! 

 

東京・信濃町の広宣会館(学会本部別館内)

 

 一、まず、静岡県熱海市で発生した大規模な土石流につきまして、被災者の皆さまに心からのお見舞いを申し上げます。

 学会本部としても対策本部を設置し、現地の対策本部と緊密に連携を取りながら、被災者の激励に全力を挙げています。一日も早い復旧・復興を祈ってまいります。

 一、今回の東京都議会議員選挙で公明党は見事、23人完勝。8回連続となる全員当選で、高らかに東京凱歌を打ち立てることができました。全国の全同志の大奮闘に心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました!(拍手)

 コロナ禍の中という、経験したことのない今回の都議選は、かつてない大激戦となりました。投票日前には、各紙も「公明『全員当選』に暗雲」「大量落選の危機」などと伝え、当日のNHKの開票速報でも最大7人落選を予測し、16~23人と報じるほどでありました。

 しかし結果は、最後の最後まで劣勢が伝えられていた豊島区、中野区で大逆転。北多摩3区は、次点とわずか354票、目黒区は477票という僅差での見事な勝利劇でした。

 まさに、「奇跡的」とも言える完全勝利を飾ることができたのも、先日の党声明にもあった通り、ひとえに、全国の同志の大奮闘のたまものです。

 新聞各紙は「自公過半数届かず」「勝者なき都議選」などと報道しましたが、それに真っ先に異を唱えたのが、政治評論家の森田実氏でした。

 氏は、次のように記しています。

 「都議選結果についてのマスコミ報道に一言、もの申します。『勝者なき……』は大誤報です。勝者はいます。公明党は全員が当選しました。それこそ勝者です!」

 「私の実感では、『公明党の勝利は、すぐれた一人ひとりの支持者の真心の支援の賜物』と思います」

 「民主主義の基本を地道に、そして誠実に歩み続けた、東京都だけでなく全国の公明党支持者の皆さんを私は、心より尊敬しています」と。

 この言葉に象徴される通り、全学会員の血のにじむような大奮闘で、底力を満天下に示した大勝利であると、最大に喜び合いたい。

 この晴れやかな東京凱歌は、そのまま、皆さん一人一人の誇り高き「広布と人生の凱歌」であり、そして、この世で最も強く美しい「異体同心の凱歌」です。

 私たちは、次なる戦いも、異体同心の団結で、師弟不二の信心で、断じて勝ち越える。その新たな出陣をしてまいりたい。

 改めて、全国の同志の大激闘に心より感謝申し上げるとともに、各県の「感激の同志」の皆さまに、くれぐれも御礼を伝えていただき、最大にねぎらっていただきますよう、お願い申し上げます。

 

全国に友好を拡大

 一、私たちは、勝って兜の緒を締めて、民衆の幸福のため、世界の安穏のため、「日本の柱」「青年の眼目」「人類の大船」として、立正安国の凱歌の秋を断固と飾ってまいりたい。

 同志の皆さまには、連続闘争で大変にご苦労をお掛けしますが、創立100周年への初陣を断じて勝利していこうではありませんか。

 そのために、本日は2点、確認させていただきます。

 第一に、一人一人が友好拡大に、大きく打って出ようという点です。

 小説『新・人間革命』第16巻「入魂」の章には、山本伸一会長が、年配の方を激励する様子が、次のように描かれています。

 「年齢を重ねられた方の力は大きい

 「人脈や人間関係も広い。その方々が広宣流布のために、本気になって頑張るならば、若い人たちの、何倍もの力が発揮できます。人生で縁した人には、すべて仏法を伝え抜いていこうとの決意で、やろうじゃありませんか

 まさに「人脈」こそが広布の宝です。そして「縁した人、全てに語り抜いていく」決意と実践があってこそ、広布は進みます。

 この夏、どれだけ皆が動けるか、まさにここが、凱歌の秋への山場となります。帰省先への「ふるさと交流」や、電話を使っての暑中見舞いなども含め、大きく仏縁を広げてまいりたい。

 

励ましが前進の力

 一、2点目の要諦は、どれだけ「拡大に挑戦する人を増やせるか」であります。

 小説『新・人間革命』第27巻「正義」の章には、「幹部は、寸暇を惜しんで、皆の激励に回ることです。“もう一軒、もう一軒”と、力を振り絞るようにして、黙々と個人指導を重ねていくんです。それが、幸せの花を咲かせ、組織を強化し、盤石な創価城を築くことになります。ほかに何か、特別な方法があるのではないかと考えるのは間違いです」とあります。

 リーダーの必死の行動と、真心からの励まし以外に、勝利を開く道はありません。

 リーダーが激励を徹底して進め、「内部充実」「活動者増」を図っていきたい。

 一、本日(7日)の本部幹部会は、男子部・女子部の結成70周年を祝賀する「青年部総会」の意義も込めて開催されます。皆が青年の心で、次なる勝利へ出発してまいりたい。

 今回の本部幹部会では、1993年6月の各部代表幹部会での池田先生のスピーチを拝聴します。

 前回同様、本部幹部会は「会館・個人会館」「モバイルSTB」「SOKAnet」で配信しますが、スピーチについては「会館・個人会館」と「モバイルSTB」のみで配信し、「SOKAnet」では配信しません。その上で、連続勝利への大事なご指導でありますので、本幹とスピーチをセットで視聴することを推奨します。

 ともあれ、本年は「大阪の戦い」から65周年。勝利の方程式は「必死の祈り」「真心の励まし」「人間革命のドラマ」です。この師匠の戦いを模範として弟子が勝つ。それでこそ、創立100周年への扉が開かれます。

 「東京凱歌」に続き、異体同心の団結による連続勝利を、断固と成し遂げようではありませんか!

 

2021年7月8日

県長・県女性部長会での原田会長の指導(要旨)

2020年12月25日

第1702回

「全人類を幸福に」が創価の魂

 

 世界広布新時代第81回の各部代表者会議が23日、原田会長を中心に、東京・信濃町の広宣会館(学会本部別館内)で行われた。

 池田先生はメッセージを贈り、この一年、大変な中だからこそ、ひときわ深く尊く太々とした「共戦」の年輪が刻まれたと述べ、全同志の忍耐強い奮闘を心からたたえた。

 次いで、戸田城聖先生が語った

 “愛おしい全同志を断じて守り、全人類を幸福にしていかなくてはならない。そのために命をなげうとうと思うと、力が出る。元気になる。怖いものなど、何もなくなるんだよ

 との言葉を紹介。これが、我ら創価の師弟の魂であると訴えた。

 さらに、1981年(昭和56年)12月、長編詩「青年よ 21世紀の広布の山を登れ」が大分で発表された歴史に言及した。

 長編詩は、池田先生の口述を青年たちが筆記・清書し、さらに先生が推敲し、真っ赤になったままの原稿が会合で朗読された。会合終了は午後8時を過ぎていた。そこから1ページの紙面が組み上げられ、翌朝の聖教新聞に全文が掲載されたのである。

 先生は「青年が待っている。苦労し抜いてきた友に応えたい」とのわが心を心として、一致団結した弟子たちの「不二の呼吸」から反転攻勢の登攀が加速した事実を強調した。

 そして65年前、「大阪の戦い」に臨むに当たり、命に刻んだ「御義口伝」の一節「一念に億劫の辛労を尽せば本来無作の三身念念に起るなり所謂南無妙法蓮華経は精進行なり」(御書790ページ)を拝読。新たな年も祈りに祈って随縁真如の智を涌現し、地涌の宝友を守り、社会に世界に希望の光を送りながら、広宣流布と立正安国の勝利の山を断じて登り切ろうと述べ、メッセージを結んだ。

 原田会長は、戸田先生の事業が暗礁に乗り上げる窮地の中で迎えた51年(同26年)、恩師から後事の一切を託された池田先生の大闘争によって、学会の黎明が切り開かれた歴史に言及。まもなく70年となる今、コロナ禍の中を進む我らもまた、あらゆる三障四魔を勝ち越え、明年を世界広布の新たな“黎明の年”にしていこうと呼び掛けた。

 

 2020年12月24日 原田会長を中心に各部代表者会議

2020年9月30日

特別号

「足を運んで励ます」戦いが広布を決す

座談会の充実に

 

「訪問激励運動」スタート>

 

 一、この9月、久々となった座談会、世界青年部総会の結集など、感染症対策を万全にしつつ、諸活動を工夫して進めていただき、本当にありがとうございます。

 いよいよ創立90周年へ、「前進・人材の年」の総仕上げとなります。

 先日の随筆で池田先生が「青年を先頭に前進また前進」と示された通り、一人一人が前へ、そして組織を前へ、広布を前へと進めてまいりたい。

行動が大善を開く

 

 一、池田先生は「大白蓮華」10月号の「世界を照らす太陽の仏法」で、「大悪が起きた時こそ、自身がどのように受け止めるのか。今こそ最高のドラマを演じるのだと決意し、『師子王の心』を取り出して行動に打って出てこそ、実際に大善に転ずることができる」と指導してくださいました。

 今、私たちはコロナという未曽有の危機の中、一人一人の宿命転換へ、そして人類の宿命転換へ、大悪を大善に転換しようと戦っています。そのためには「行動」が必要です。行動に打って出なければ、大善には転じない。

 では、これまで先生が、どのようにして広布を開かれてきたか。それは「勇んで友のもとへ」という一貫した行動でありました。かつての随筆には、次のようにつづられています。

 「若き日、蒲田や文京でも、時間をこじ開けるように友と会い、励ました。関西でも、全同志に会う決意で、一軒、一軒、回りに回った。そして、第三代会長に就任後は、全国、全世界の同志の皆様を、直接、この手で激励する決意で戦ってきた」と。 

 まさに、先生は「直接の励まし」で、「訪問による激励」で、温かな創価家族の絆を、広布に戦う創価の組織をつくり上げてくださいました。今、新たな活動をスタートさせた私たちも、「学会を強くする根本は訪問激励である」と改めて銘記し、先生の心をわが心として、全リーダーが「訪問激励運動」に総力を挙げてまいりたい。

 足を運ぶからこそ、相手は心を開いてくれます。そして、足を運ぶからこそ、広布推進への情熱が一人一人に伝わり、活動に参加する人が増えていきます。活動の形態が変化したとしても、そこに参加する人が増えるかどうかは訪問激励で決まる。この点は、なんら変わりはありません。 コロナ禍以降、訪問による激励は「玄関先」を原則としてきましたが、10月1日からは「マスクを着用する」、また「滞在時間に配慮する」など、感染防止に十分注意しつつ、「相手先の了解の上で、家に上がっての激励」も行うこととします。 

 これまで通りの玄関先の訪問も含め、ともかく「動く」こと、「励ます」ことが大切です。「きょうは誰を励ますのか」「きょう自分が動いた分だけ広布は進む」と、10月、11月は「訪問激励運動」に総力を挙げ、広布の基盤を広げていきたいと思います。

 

座談会の参加者増へ徹底して挑戦

 

 一、次に「座談会の充実」について、改めて確認します。

 先日、聖教新聞に掲載された青年部と医学者のオンライン会議で、「対面」と「オンライン」の使い分けが語られていました。「対面」は、オンラインでは伝えきれない思いを感じやすく、触発がしやすくなる。「オンライン」は、たとえ移動中でも、どこでも参加することができる。今後は、こうした特性を生かした使い分けが重要です。

 10月以降は、会館や大型会場での座談会も積極的に開催しながら、「どんな状況でも広布を進める」との強き一念で前進してまいりたい。

 今月は「久々に会えた」「久々につながった」という喜びが大きかったと思いますが、来月以降は「内容が充実したのか」、そして「参加者が増えたのか」が重要です。  

 SOKAチャンネルVODも活用し、また活動体験も組み入れながら、何より参加者増へ訪問激励に徹しながら、座談会を充実させてまいりたい。

 10月号の「大白蓮華」巻頭言には「さあ、大聖人が任せてくださっている誓願の地区から、あの友もこの家も、勝利と栄光の港へ」とありました。全幹部が「わが誓願の地区」に入り、そして地区の同志と団結しながら、全ての地区が創立記念日を勝利で飾っていきたい。

 一、さらに友好拡大についても、まずはリーダー自らが率先して、対話に打って出ることです。コロナ禍だからこその苦労もある。また、工夫もある。自ら動いて、その苦労と工夫をありのままに語りながら、皆を元気づけてまいりたい。

 そして、拡大に先駆する方を最大にたたえ、励ますことです。「私の広布拡大」で創立90周年を祝賀しようと、折伏・聖教拡大・友好対話に挑戦されている同志が、数多くいらっしゃいます。その同志の頑張りを伝え、共有することが、皆の勇気につながります。

 栄光の「11・18」へ、「対話の数」を増やし、そして「対話に挑戦する人」を増やしていきたい。

 

 一、最後に、財務について申し上げます。

 日蓮大聖人は、真心の御供養を届けた南条時光に「御心ざしは麦にはあらず金なり・金にはあらず法華経の文字なり」(御書1541ページ)と、供養する「心ざし」こそが限りない福徳の源泉であることを教え、最大にたたえられました。

 そして今、コロナ禍にあって、経済的にも大変な中、広宣流布のためにと赤誠の「心ざし」をされる。その功徳は、御聖訓に照らして計り知れません。

 広布部員の申し込みをされた方々を、真心込めて最大に励ましてまいりたい。無事故で福徳あふれる財務となるよう、私も真剣に祈ってまいります。

 一、創立90周年の佳節を飾るためにも、また次なる戦いを断固、勝利するためにも、全リーダーが励ましに徹することができるのか。この10月の戦いが非常に重要です。

 皆が大勝利で「11・18」を迎えられるよう、全力で「訪問激励運動」を展開しようではありませんか。

 

2020年9月30日方面長会議での原田会長の指導(要旨)

11月18日(未掲載)

総県長会議での原田会長の指導(要旨)

   2018年11月18日

 

 我らは永遠に三代会長と共に進む 「広布拡大の旗」を掲げて
 一、私たちが目標としてきた広宣流布大誓堂完成5周年の「11・18」を、お元気な池田先生と共に、折伏の大いなる上げ潮で、晴れやかに迎えることができました。
 全国の同志の皆さまの大奮闘に、心からの御礼を申し上げます。本当にありがとうございます!(拍手)
 本年は、多くの地域が世帯増・部員増を成し遂げるなど、全国で、近年まれに見る折伏を推進してくださいました。全国の同志の大奮闘に、重ねて感謝申し上げますとともに、大誓堂完成5周年から創立90周年に向けて、出発を切っていきたい。

誓願勤行会の意義
 一、ここで、意義深き大誓堂完成5周年に当たり、改めて「広宣流布誓願勤行会」について確認したい。
 「大白蓮華」11月号の企画「師弟誓願の大殿堂『広宣流布大誓堂』」にも掲載されましたが、池田先生は大誓堂の「落慶記念勤行会」に際し、「『広宣流布の大願』と『仏界の生命』とは一体です。だからこそ――この誓いに生き抜く時、人は最も尊く、最も強く、最も大きくなれる」と指導されました。
 大誓堂に集う意義を「全世界から地涌の菩薩が勇み来り、広宣流布の御本尊と境智冥合して、久遠元初の大誓願の生命を、昇りゆく旭日のように光らせ、生まれ変わった息吹で出発する黄金の会座であります」と教えてくださっています。
 広宣流布大誓堂に御安置されている「大法弘通慈折広宣流布大願成就」の学会常住の御本尊は、戸田先生が学会前進の「金剛不壊の大車軸」として発願され、池田先生が「広宣流布の希望の道を無限に開かせたまえ」と祈り抜かれてきた御本尊です。その強き祈りを根本に、池田先生は、世界広布への雄渾の指揮を執ってきてくださいました。
 「ちかいし願やぶるべからず」(御書232ページ)、「願くは我が弟子等・大願ををこせ」(同1561ページ)と仰せの通り、大聖人仏法の根幹は「誓願」です。
 「師弟相違せばなに事も成べからず」(同900ページ)、「『在在諸仏土常与師俱生』よも虚事候はじ」(同1338ページ)と仰せの通り、創価学会の魂は「師弟」です。
 そして、広宣流布誓願勤行会は、広布大願の御本尊のもと、永遠の師匠である三代会長と同じく、広宣流布を断行する誓いを打ち立て、さらに、その誓いを行動へ、実践へと移すべく出発を切る――その「師弟誓願の会座」であります。
 晴れやかに迎えた大誓堂完成5周年の創立記念日に当たり、私たちは改めて、世界広布を現実のものとされた池田先生に最大の感謝をささげたい。そして師匠の戦いを範として、「創価の旗」「広布拡大の旗」を生涯、掲げ通す勇者の道を歩み抜いてまいりたい。
 「我らは、永遠に三代会長と共に進む」
 「我らは、断じて広宣流布を成し遂げる」
 この強き誓願のもと、新たなる前進を開始したい。
 一、私たちが目指す次なる目標は、2020年の創立90周年です。明年は、創立90周年を目前にして、広布の山を連続して勝ち越えなければならない重要な年であり、創立90周年の勝因を築く年となります。
 明年の活動の第1項目に「創価の勝利を開く『対話拡大』『友好交流』に全力!」と掲げた通り、一人一人が自身の殻を破る対話・拡大に挑戦してまいりたい。
 明年は、社会的にも、「平成」の時代が終わりを告げ新元号となり、それと前後して、統一地方選・参院選が連続して行われます。
 きょう11月17日は、1964年に公明党が結党された日であります。そして、その翌月の12月2日、先生は沖縄の地で小説『人間革命』の執筆を開始されます。その様子は、小説『新・人間革命』第9巻「衆望」の章に描かれています。
 「多様な大衆に深く根を下ろし、大衆の味方となり、仏法の慈悲の精神を政治に反映させゆく政党が、今こそ躍り出るべきであろう。それが衆望ではないか――山本伸一は、こう結論したのである。彼は、日本の政治の現状を検証していくなかで、公明党の結成の意志を固め、あえて嵐に向かって、船出しようとしていたのである」と。
 さらに、こうもつづられています。
 「山本伸一は、公明党の結成大会が開会される時刻になると、学会本部の広間の御本尊に向かい、深い祈りを捧げた。彼は、立正安国の実現のために、政治の分野に、いよいよ、本格的な開拓の道が刻まれたことが、何よりも嬉しかった。しかし、公明党のめざす政治がいかなるものかを、人びとに正しく理解してもらうのは、決して、容易ではないはずである。公明党という政党も、その理念も、過去に類例を見ない、全く新しいものであるからだ」
 非難や中傷、無理解の嵐は覚悟の上での、公明党の船出でありました。公明党には、今こそ立党精神に立ち返っての奮闘を、強く願うものであります。
 一、ともあれ、勇んで広布拡大に走り抜いた方に福徳は絶大です。戦いが大変であればあるほど、真剣に、丁寧に取り組めば、必ず人材が出る。組織も強くなる。
 「創価の勝利」も「一人の勝利」「私の勝利」なくしてはありえません。この点を肝に銘じて、どこまでも「一人を大切に」「皆を人材に」と、励ましを広げていきたい。そして異体同心の団結で、断固として完全勝利・連続勝利を開いていきたい。

STBを活用
 一、来月から、モバイルSTBが拡充されます。各地区に2台、さらに支部にも2台、また本部以上の組織には各部の分として4台の新たなモバイルSTBが配布されます。
 先月の聖教紙上に、「『会合型』から『訪問型』に」と題し、少子高齢化が著しく進む地域にあって、3年前から「訪問・激励中心の活動」に力を注いでいる福岡・八幡東大勝区の取り組みが掲載されました。
 「声掛けの重要性」「正・副役職の団結・連携」など、参考になる内容がふんだんに盛り込まれていましたが、その中に「モバイルSTBを持参し、全員に見せる」という工夫例もありました。
 「活動から遠ざかっていた壮年宅でモバイルSTBの番組を見ると、その壮年は数年ぶりに先生の姿を見て涙を流し、“私なりに頑張ります”と決意した」とのエピソードも紹介されています。
 「2019年の活動」にも「座談会や地区協議会などの『会合の充実』はもとより、『訪問・激励』に、さらには『仏法対話』にも有効利用しよう」とある通り、いまやモバイルSTBは、会合はもちろんのこと、持ち運んで激励や対話に使える、最高の武器であります。
 本年は「励まし週間」を設定し、訪問・激励の強化を図ってきました。明年は、連続闘争を勝ち越えるためにも、さらに未来に向けて盤石な人材城をつくるためにも、本年にも増して訪問・激励に力を注ぎ、人材を、活動者を増やしていきたい。
 毎月、聖教紙面には「オススメVOD」の記事が掲載されています。感動と確信を分かち合いながら、勝利へ前進していきたい。
 一、これから、財務納金が始まります。創価学会が世界宗教へと飛翔する中、広布の前進を支えてくださる真心からの財務に、福徳が燦然と輝くことは間違いありません。
 広布部員お一人お一人に幸福の花が満開となるよう、また詐欺などに断固注意し、絶対無事故で終わることができるよう、私たちは真剣に祈り、丁寧に進めてまいりたい。
 また、聖教新聞にも大きく報道された通り、関西創価高校が高校駅伝・大阪府予選で見事、優勝を飾り、全国大会初出場を勝ち取りました。おめでとうございます!(拍手)
 いよいよ、小説『新・人間革命』の最終巻となる第30巻(下巻)があす18日に発刊、11月29日に発売となります。毎週掲載されている研さん紙面も活用しながら、私たちは小説『新・人間革命』を生命に刻み、自分自身の人間革命に挑戦し、人間革命の精神を大きく広げてまいりたい。
 さあ、大誓堂完成5周年から創立90周年へ、「人間革命 光あれ」の大前進を開始しようではありませんか!

2018年11月18日聖教新聞(2面)

2018年7月16日

 

世界広布新時代第36回本部幹部会

 九州総会から(要旨)

 

<大事なのは折伏精神>

 

 一、「世界広布新時代第36回本部幹部会」ならびに「九州総会」の開催、誠におめでとうございます(拍手)。
 本日は、13カ国・地域から109人のSGIメンバーも参加されています。遠いところ、ようこそお越しくださいました。
 一、初めに、西日本を中心とする豪雨に際して、被災された皆さまに衷心よりお見舞いを申し上げます。学会としても、本部をはじめ各地で対策本部を立ち上げ、会員の安否確認や被災状況の把握に全力を挙げております。全国の同志の皆さまと共に、ご無事と一日も早い復旧を心からお祈りしております。
 一、さて、ノーベル平和賞受賞者のエスキベル博士と、SGI会長である池田先生による共同声明の国際記者発表会が、先月、イタリアの首都ローマにあるイタリア国際記者協会で開催されました。これにはエスキベル博士が自国アルゼンチンから駆け付け、池田先生の代理である池田博正SGI副会長と共に、共同声明「世界の青年へ レジリエンス(困難を乗り越える力)と希望の存在たれ!」を発表しました。
 核兵器の廃絶、難民、気候変動など、人類が直面する喫緊の諸課題に触れながら、全ての若者に連帯と行動を呼び掛ける声明は、今、世界中で大きな反響を呼んでいます。
 イタリア、フランス、スペイン、アルゼンチン、ブラジル、キューバ、韓国などの新聞やオンラインニュース等で報道され、さらに、イタリアの雑誌「イル・ミオ・パーパ」は、エスキベル博士へのインタビューと共に、記者発表会の模様を写真入りで紹介。スペインのマドリード宗教間対話協会は、公式ホームページで共同声明を紹介しました。
 さらに、翌日の記念イベントに来賓として参加したローマ教皇庁のシルヴァーノ・トマーシ教皇大使は、「この声明が、社会の現実を周縁から見るなど、多くの点でフランシスコ教皇の洞察と響き合っていることをうれしく思います。新しい世代の人々こそが、病める地球を変革する道を開いていけるのです」と語っております。
 声明では、こう呼び掛けられました。「青年たちが人々と共に団結し、生命の尊厳を守り、不正義と闘い、肉体と精神、そして自由のための糧を分かち合うこと――。私たち、アドルフォ・ペレス=エスキベルと池田大作は、現代および未来の社会のため、新しい希望の夜明けを開くため、それが不可欠だと考える。
 青年たちがその行動を広げていくならば、揺るがぬ人類の普遍の精神的遺産と、『公正』や『連帯』に基づく新たな世界を構築できることを確信してやまない」
 まさに、その主役こそ創価の青年、世界中に躍り出た池田門下生であります。
 「新しい希望の夜明け」は、私たちが開く――こう固く誓い合いたいと思います(拍手)。
 一、エスキベル博士は、記者発表会の日、“人は100歳まで青年でいられる”と、すがすがしい笑顔を見せておられたそうです。
 来る8月6日は、池田先生が小説『新・人間革命』の執筆を開始してくださってから25周年。25年前、池田先生は『新・人間革命』の「はじめに」に、つづられました。
 「自身のこの世の使命を果たし抜いてこそ、まことの人生である。かのゲーテも、ユゴーも、また、トルストイも、八十余歳にして、なお、生き生きとして働き、信念のペンを執り続けた。私は六十五歳であり、まだまだ若い」と。
 そして、この四半世紀、嫉妬の坊主と反逆の輩による攻撃もありました。一部政治家や俗悪なマスコミが結託しての宗教弾圧の謀略もありました。全て池田先生が矢面に立たれ、かつ、世界広布の前進も陣頭指揮を執ってくださいました。
 その激闘の間隙を縫って、先生はペンを執られ、私たち一人一人に励ましの手紙をつづり、今なお、つづり続けてくださっているのであります。
 このご恩に報いようとするならば、池田先生と同じ心――すなわち「まだまだ若い」との青年の心で、「自身のこの世の使命」を果たし抜いていかなければならないと思います。
 一、思えば牧口先生は、70歳にして自ら九州の地を訪れ、ある時は、東京で入会した学生たちの両親へあいさつに出向くなど、「一人」への大誠実を貫かれました。
 ご高齢を押して、3等列車の硬い座席に揺られての、片道だけで丸一日がかりの長旅です。そうした苦労などものともしない、一人また一人と仏縁を結ぶ行動によって、広布の種は厳然とまかれました。
 そして、同じく「一人」を大切にし抜いた戸田先生が、幸福の花園を日本中に拡大され、さらに池田先生が世界中に拡大された――それが、創価三代の師弟を貫く“伝統”です。
 かつて池田先生は、ご指導くださいました。「いろいろな活動があるけれども、大事なことは折伏精神なんだよ。根本に折伏精神があるかどうか。それがあって初めて、さまざまな取り組みも、地についた活動になる
 根本に、折伏精神があるかどうか。それは、相手の心に仏の種をまこうという、「祈り」によって決まります。
 その祈りさえあれば、いかなる戦いであれ、私たちの一回一回の出会いは、必ず仏縁となります。ゆえに、一切を仏縁拡大のチャンス、また幸福拡大の仏道修行と捉えて、信心根本、唱題根本に挑んでいきたい。
 池田先生のご指導を胸に、この夏、全国を舞台に友好を大きく拡大し、一対一の対話から、勝利の頂へ、挑戦の歩みを開始していこうではありませんか(拍手)。

 

世界広布新時代第36回本部幹部会 九州総会から(要旨) 2018年7月14日

2017年9月3日

総県長会議での原田会長の指導(要旨)

 

 世界宗教へ雄飛する「時」 友人参加の座談会・任用試験・未来部育成に全力
 一、ペルー、ブラジル、メキシコと、中南米での行程を一切無事故で終え、帰国いたしました。池田先生に大きく見守っていただく中で、「8・24」ご入信70周年を祝賀する顕彰、各国の総会・幹部会など、全ての行事を大成功で終えることができました(大拍手)。
 各国ともに、青年を先頭にメンバーが躍動し、広布拡大の息吹に満ちあふれておりました。学会の永遠性を確立する今この時、私たちも世界広布新時代の拡大を、勢いよく進めていきたいと思います。
根本規範を明文化
 一、その意味からも本日は、はじめに「創価学会会憲」についてお伝えさせていただきます。
 このたび、池田先生にご報告申し上げ、ご了解をいただき、世界教団たる創価学会の根本規範となる、会の憲法ともいうべき「創価学会会憲」を、本日の総務会で制定いたしました。
 改めて言うまでもなく、世界広布の礎は全て池田先生が築いてくださいました。先生は第3代会長就任直後の1960年(昭和35年)10月、初の海外指導に出発されて以来、妙法の種を全世界に蒔き続けてこられました。192カ国・地域にまで広布が伸展したのは、まさに先生お一人の大激闘の賜であります。
 その成り立ちを振り返れば、世界各国の組織は、創価学会の地区や支部として発足し、発展してきたものであり、創価学会はもともと、各国の組織や団体から構成される世界教団でありました。
 その創価学会が、未来と世界に向かって、さらなる発展を遂げるためには、三代会長のご指導・ご精神を根幹に、それを正しく継承し、発展させていくことが不可欠です。そして、そのためには、創価学会の根本的な規範を明文化し、創価学会総本部が世界各国を指導する世界教団としての体制を構築していくことが、必要となってきます。
 そこで、このたび、三代会長のご指導を根幹とし、先生が築かれた総本部を中心とする世界教団としての統一的なルールを、創価学会の根本規範たる「創価学会会憲」として制定したものであります。この会憲については、本日のSGI常任理事会、同じくSGI理事会でも発表され、全会一致で承認されました。
 私どもは、先生のご指導のもと、世界広布新時代を迎えた2013年(平成25年)以降、広宣流布大誓堂落慶、大聖人の仏法の本義に立ち返った教義条項や三代会長のご指導・ご精神を根幹とする前文への会則改正、創価学会勤行要典の制定など、創価学会の未来と世界を見据え、世界宗教にふさわしい創価学会の宗教的独自性の確立に取り組んでまいりました。
 今回の会憲の制定により、創価学会が世界宗教へと雄飛する体制が、より強固なものとなりました。私たちは、どこまでも広宣流布の永遠の師匠である池田先生のご指導を根本に、世界の同志との異体同心の団結をもって、広宣流布を断行していきたい。その決意も深く、本日より、世界広布新時代の前進を加速させてまいりたい。
友情の種が開花
 一、記念すべき8月24日付の聖教新聞1面を飾ったのは、南米最古の名門学府である、ペルー国立サンマルコス大学からの先生への名誉博士号授与式でした。
 思い起こせば、先生の同大学初訪問は1974年(昭和49年)。私も随行させていただきましたが、当時の様子は小説『新・人間革命』第19巻「凱歌」の章に描かれています。日本を発って20日間、連日の激闘から、先生の体調は全く優れず、発熱で足元もおぼつかないほどでした。ふらつかれる先生の腕をとった私は、思わず「先生、今日の大学訪問は中止にしましょう」と申し上げました。
 しかし先生は、言下に否定されました。「そんなことはできない! 総長は、大学の在り方について深く考えられ、私と話をしようと、待っておられるんだ。何があってもお伺いするのが、人間の信義じゃないか」と。
 そして気迫を振り絞るように、一歩一歩、歩みを進められたのであります。大学での会見は大成功に終わりましたが、翌日の大学行事は代理を立てられ、先生は宿舎で安静にされていました。
 その夜、突然、ゲバラ総長が、宿舎にお見舞いに来られました。さらに、お見舞いを終えた総長を、奥さまがホテルの中庭の外まで見送ると、道路ぎわに止めてある車のそばには、総長夫人がたたずんでいらっしゃいました。先生を疲れさせてしまうと気遣い、夫人は外で待っておられたのです。この時のお二人の感動の抱擁は小説に描かれている通りです。
 この感動的な出会いから7年後の81年(同56年)、ゲバラ夫妻も来日され、サンマルコス大学の名誉教授称号が先生に授与されたのであります。南北アメリカ大陸からは第1号、モスクワ大学に続いて世界から贈られた第2号となる名誉学術称号となりました。
 ゲバラ博士は2000年(平成12年)に90歳で亡くなられるまで先生を敬愛され続け、SGIのイベントにも数多く参加されました。ゲバラ夫人は今回の式典への参加を楽しみにしておられましたが、残念ながら体調を崩され、出席できませんでした。笠貫SGI女性部長が自宅にお見舞いに伺うと、ことのほか喜んでくださり、先生・奥さまへの変わらぬ熱い思いを語ってくださいました。
 まさに、池田先生が命懸けで蒔いてくださった信義と友情の種が、今、大きく花開き、顕彰が相次ぎ、ペルー広布が大前進している。その勝利の実証に、胸を熱くした次第です。
 一、今回、ペルーにはアサト理事長、ブラジルにはシラトリ理事長と、新任のリーダーも誕生しました。
 実は、2人には共通の原点があります。それは01年(同13年)9月12日。あの「9・11」同時多発テロ事件の翌日です。この日に帰国予定だった青年研修会メンバーは、数日間の足止めを余儀なくされました。
 池田先生は、この日、モンゴル大使との会見に彼らを同席させました。研修に加え、2人は個人的にも、先生との劇的な出会いを深めたのであります。
 一緒にカメラに納まった2人に、先生は万感の思いで語り掛けられました。「ここに集った君たちこそ真実の『世界平和の希望』です」「偉大なる広宣流布の指導者に成長していただきたい」と。この原点を胸に戦い続けてきた池田門下生が、まさに各国の広布の指導者として、新たなスタートを切ったのです。
 本日も、新任のリーダーが数多く誕生しました。今この時、広布のリーダーとして先生と共に戦えることこそ、最高の誉れです。私たちも自身の原点を再確認し、誓いも新たに、広布拡大にまい進していきたい。
折伏のうねりを
 一、この夏の最高協議会で先生は「今、新たな仏縁拡大のチャンスを迎えた」「いよいよ強く朗らかな折伏精神で、妙法を渇仰する民衆の心田に仏種を植え、地涌の人材を林立させようではないか!」と呼び掛けられました。
 世界広布の本陣・日本で戦う私たちこそが、明年の「11・18」広宣流布大誓堂完成5周年への世帯増・部員増を目指し、折伏の大波を起こしていきたい。
 後半戦に入り、VODの番組「名物もつ煮 三代目奮闘記」が好評を博し、各地から入会決意につながったとの喜びの声が届いています。
 また、聖教新聞PR版も発行されますが、毎日の聖教紙面の体験談は、大きな感動を呼んでいます。
 先生が「体験こそ力だ。体験こそ喜びだ。御書に『一切は現証には如かず』と仰せである。自信満々に語ることだ」と教えてくださった通り、広布拡大の最大の推進力は「体験」にあります。
 VODや聖教新聞の体験はもとより、中でも最も納得と共感を生むのは、座談会での実感こもる体験談であり、直接の語らいです。
 広宣流布大誓堂完成5周年への拡大戦、まずは本年の「11・18」に向けて、さらに明年の「1・2」、先生の卒寿のお誕生日をお祝いすべく、VODの活用、聖教新聞の拡大とともに友人参加の座談会を推進し、皆で体験を語りながら、歓喜の折伏を進めてまいりたい。
 併せて教学部任用試験(仏法入門)の申し込みが始まっております。本年も地区2人以上の合格を目指し、会友受験に総力を挙げて取り組んでいきたい。
 一、先日の随筆に「『学会の永遠性の確立』の急所は、まぎれもなく、未来部の育成にある」とつづられた通り、未来部の激励・育成にこれまで以上に力を入れる意味から、任用試験については本年より、中等部員も受験対象となります。
 これは、高等部員に対しては任用試験を通じて各部一体での激励の機会が増える中、それに比べると中等部員への激励の機会が少ないのではないか、といった声に応えるとともに、インターネットなどで玉石混交の情報が飛び交う今、中等部時代から学会への正しい認識をもつことが重要であるとの観点から、受験対象を拡大したものです。こまやかな配慮のもと、丁寧に進めていきたい。
 一、本年から、11月に行われる「七五三勤行会」にも、これまで以上に力を入れていきたい。
 少子社会の中で、一般的にも、七五三をはじめとする子どもの行事への関心が高くなっており、諸行事には祖父母を含め、家族で参加する形が増えております。学会にあっても、新年勤行会とともに、未入会家族が会館での七五三勤行会に参加するケースも増えてきました。
 そこで、未入会のお子さんも、また未入会の親や祖父母も、気楽に参加できるよう、丁寧に声掛けをしていきたい。
 “未来部の一人一人を最敬礼の心で励ましたい”との先生の心をわが心として、未来部育成に総力を挙げていきたいと思います。
 一、現在、広布部員の申し込みを進めていただいております。本当にありがとうございます。
 御書に「ひとつのかたびらなれども法華経の一切の文字の仏にたてまつるべし。この功徳は父母・祖父母・乃至無辺の衆生にも・をよぼしてん」(1231ページ)と仰せの通り、財務の功徳は、計り知れません。一人でも多くの方が、福運と喜びあふれる財務となるよう、無事故・大成功を真剣に祈り、誠実・丁寧に進めていきたいと思います。
連続勝利で前進
 一、いよいよ、創価学会がさらなる世界宗教へと雄飛する、重要な時を迎えました。
 池田先生は9月号の「大白蓮華」の講義で、「今、私どもは新たな決意で、あの地へ、この地へ、妙法という『平和の種』を蒔き、あの友へ、この友へ、『希望の光』を届け、一人からまた一人へと、広宣流布の黄金の波を広げていこう」と呼び掛けてくださいました。
 広布の波を広げてこそ、学会のリーダーであり、本物の弟子であります。下半期の折伏・弘教も、聖教拡大も、任用試験の会友受験も、まず私たちリーダーから、率先の行動を起こしてまいりたい。
 創価学会の素晴らしさ、池田先生の偉大さを堂々と語りながら、拡大の結果をもって、後半戦も連続勝利の歴史を開きゆこうではありませんか!(大拍手)

   2017年9月2日 総県長会議

2017年3月11日

原田会長指導

 

“私が道を開く!”心を決めれば力は無限
勇気と執念の対話を共々に

 

 一、「世界広布新時代第24回本部幹部会」「全国壮年部幹部会」、そして「新生・東北総会」の開催、誠におめでとうございます(拍手)。
 また本日は、11カ国・地域から、105人のSGIメンバーも参加されています。遠いところ、ようこそお越しくださいました。心より歓迎申し上げます。
 一、「滝の如く 激しく/滝の如く 撓まず/滝の如く 恐れず/滝の如く 朗らかに/滝の如く 堂々と/男は 王者の風格を持て
 15世紀に誕生したスコットランドの名門中の名門・グラスゴー大学の荘厳なホールに響き渡ったのは、かつて池田先生が、青森・奥入瀬の滝に寄せて詠んだ詩でした。
 声の主はマンロー博士。博士は、この滝の詩が、池田先生の人物像と深く一致していると結論され、詠み上げられたのであります。
 そして博士は、高らかに宣言します。
 「総長に申し上げます。大学評議会が推挙する池田大作氏に対して、名誉博士の学位授与を要請いたします」
 私もその場におりましたが、あの凜然たる響きは今も耳から離れません。一幅の名画のごとき感動的な一瞬でした。
 1990年に初来日されたマンロー博士は、創価大学や学会本部を訪問され、関西で講演もされました。そして日本をたつ際、見送る関係者に空港で、こう言われています。
 「私がお会いした創価学会の方々は、だれもが、平和を愛する立派な人々でした。しかし学会は常に中傷されています。事実に反する不当な評価に、どうして抗議しないのですか。私は行動します。私の見た事実をもとに」と。
 そして4年後、グラスゴー大学で最も権威ある大学評議会において、議長だったマンロー博士から、“国際的な教育・文化交流への池田先生の貢献を正しく顕彰したい”と名誉博士への推挙があり、諮問委員会等での厳正な審査を経て、評議会の満場一致で決定され、先生に授与されたのであります。
 信義には信義を、誠実には誠実で――。この人間性の極致ともいうべきマンロー博士の生き方、行動に、私は感動を禁じ得ない一人であります。とともに、いわんや池田先生の「弟子」ならば、なおいっそう師弟不二の行動で師弟勝利の実証を厳然と示しゆかねばならない。こう深く決意せずにはいられません。
 「滝の如く」――それはまさに、復興に立ち上がった東北同志の姿であり、厳しき乱世を戦う我ら壮年部の姿そのものであります。
 王者の東北、王者の壮年部こそが、断じて創価完勝の旗を打ち立てていきましょう(拍手)。

師弟の月・7月へ連戦連勝を

 一、今、全国で、折伏・弘教、友好交流と対話拡大の旋風が巻き起こっています。
 いかなる戦いにおいても、大切なことは「わが一念を定めること」であり、言い換えれば「自身の使命を自覚すること」です。
 かつて池田先生は、小説『新・人間革命』第18巻「飛躍」の章に、つづられました。
 日本から香港に渡って草創期を戦い、自分も中国名を名乗りたいと決意するメンバーに対し、「香港の人になりきろうというんだね。いいじゃないか。大事なことだ。“腰掛け”のつもりでいたのでは、その地域の広宣流布を本当に担うことなどできない。骨を埋める覚悟がなければ、力は出せないものだ」と。
 人生いっときは、努力しても思い通りにならないことや、“祈ってきたのになぜ?”と思いたくなることもあります。しかし仏法に偶然はありません。住む場所も、働く職場も、出会った人々も、仏法の眼から見れば一切が過去世からの約束であり、必然です。
 御義口伝には「法華経を持ち奉る処を当詣道場と云うなり此を去って彼に行くには非ざるなり」(御書781ページ)と仰せです。
 かなたに寂光土を求めるのではなく、「この地域を広宣流布するのは、私しかいない」――こう決心してこそ、地涌の底力が発揮される。
 人間関係の濃淡でもなく、人任せでもなく、「この人を幸せにするのは、私しかいない」――こう覚悟してこそ、あらゆる人との出会いを大切にし、その仏性を信じて、勇気と執念をもって語り抜く不軽菩薩の実践を貫ける。わが使命の大地を踏みしめ、立ち上がるところに、自身の宿命転換もあるのです。
 「池田先生、どうかご安心ください。私は全てに勝利しました。こんなに幸せになりました」と、こう言い切れる戦いを、「3・16」から「4・2」「5・3」、そして「師弟の月・7月」へ連戦連勝で飾っていきたい(拍手)。

哲学深き学会には幾多の青年が

 一、戸田先生は、東北のラジオ局のインタビューに、次のように応じられました。
 「創価学会に青年が多いのはなぜか」。戸田先生は即答されました。「学会に青年が多いのは、哲学が深いからです
 先生は、その理由を語られます。
 「若い青年は、それ(哲学)を究めようとする。究めようとすれば、ますます山が高くなってくる。だんだんと山に登りますから、楽しみも増えるというわけです。ですから、青年は、ついたら離れないのです」と。
 そして、さらに戸田先生は続けます。
 「私も、自分自身も、その道を歩んでいるのです。ただ一歩先か、二歩先かの問題です。“山を究めた”と言っているのではないのです。“山をめざして一緒に歩こう”と言っているのです
 これぞ創価の師弟の精神であり、創価家族の団結であり、創価青年学会の心です。
 私どもは、皆で、仲良く励まし合いながら、「生涯青春」「生涯一青年」で、ともどもに広布の山を登はんしていきましょう(拍手)。

 

2017年3月11日  世界広布新時代第24回本部幹部会 全国壮年部幹部会 新生・東北総会から(要旨)

2016年11月6日7日

原田会長指導

 

永遠の師匠

(牧口先生・戸田先生・池田先生)

を仰ぎ世界広布へ

 青年の拡大を青年の心で

 

 一、はじめに、第72回総務会におきまして、創価学会会則の改正が議決されましたので、お伝えします。今回、会則の前文で「創価学会仏」ということに言及し、創価学会の宗教的独自性を、さらに明確にいたしました。
 具体的な文言としては、「創価学会は、大聖人の御遺命である世界広宣流布を唯一実現しゆく仏意仏勅の正統な教団である」とした上で、以下のように追加いたしました。
 「日蓮大聖人の曠大なる慈悲を体し、末法の娑婆世界において大法を弘通しているのは創価学会しかない。ゆえに戸田先生は、未来の経典に『創価学会仏』と記されるであろうと断言されたのである」
 一、本年7月26日の全国最高協議会へのメッセージのなかで、池田先生は「御本仏の広大なる慈悲を体し、荒れ狂う娑婆世界で大法を弘通しているのは、学会しかない。戸田先生が『創価学会仏』と言い切られたゆえんである」とご指導してくださいました。
 大変に大事なご指導であり、創価学会の宗教的独自性を明確に宣言するものです。このご指導は、かつて戸田先生が“大聖人に直結した広宣流布遂行の和合僧団である創価学会は、それ自体、仏そのものであり、未来の経典には『創価学会仏』の名が記されるであろう”と断言されたご指導を踏まえられたものであります。
 池田先生は、さらに、そのメッセージのなかで、“広宣流布を推進しゆく創価学会が仏の存在であり、創価学会なくして広宣流布はなく、学会を守ることが広宣流布を永遠ならしめることである”ともご指導くださいました。
 これは、会則の全体趣旨にも通じるものであり、会として未来にわたって踏まえるべき重要なものであることから、今回、「創価学会仏」というご指導を会則に加えた次第です。
 一、思えば2013年には、三代会長の魂をとどめる根源の地の信濃町に、池田先生の発願・命名により、世界広布の中心道場である「広宣流布大誓堂」が建立されました。ここには、戸田先生が発願され、戸田先生と池田先生が世界広布を祈念してこられた「大法弘通慈折広宣流布大願成就」の創価学会常住の御本尊が安置され、同年11月5日、池田先生は落慶入仏式を執り行い、末法万年にわたる世界広宣流布の大願を祈念してくださいました。
 以来、大誓堂には国内はもとより全世界から会員が喜々として集い、師弟誓願の祈りをささげ、そして決意新たに世界広布の最前線へと飛び立っていく。世界宗教の中心道場としての姿が厳然とここにあります。
 また翌14年には、池田先生のご指導を頂きながら、大聖人の本来の教義に即したものとして、会則の教義条項を改正しました。そして、世界宗教として飛翔する万全の体制を整えさせていただきました。
 続いて15年には会則前文を全面的に改正し、世界に広がる創価学会の規範として、大聖人直結の「三代会長」の事跡を通し、「師弟不二」の精神と「死身弘法」の実践こそが学会精神であること。それを貫かれた「三代会長」を「広宣流布の永遠の師匠」と仰ぐことが、創価学会の不変の規範であると鮮明にいたしました。
 そして16年の本年に、「創価学会仏」というご指導を加え、より一段と創価学会の宗教的独自性を明確にしたのであります。
 一、さらに「三代会長」を「広宣流布の永遠の師匠」と仰ぐと定めたことに伴い、今回、会則にも「三代会長」の敬称を「先生」とすることを明記しました。今後、聖教新聞等の表記につきましても、原則、「牧口先生」「戸田先生」「池田先生」の敬称を使用していくことになります。
 栄光の創価学会創立記念日を迎えるに当たり、私たちは「創価学会仏」の一員であることを最高の誇りとし、どこまでも永遠の師匠である三代会長、なかんずく池田先生直結で世界広布にまい進しゆく誓願を新たにし、大前進していきたい。
 一、各方面・県にあっては、折伏・弘教、聖教拡大を勢いよく推し進めていただき、本当にありがとうございます。併せて、任用試験の申し込みについても力を入れていただき、本当にありがとうございます。全国的には、昨年を上回る申し込み数となり、なかでも会友の申し込みは昨年を倍する数になりました。
 任用試験に挑戦するなかで、一人一人が信心を、学会理解を深めていけるよう、試験当日まで最大の激励をお願いいたします。
 一、明年は「世界広布新時代 青年拡大の年」のテーマのもと、諸活動を進めていきます。
 池田先生が、どれほど青年を慈しみ、青年のなかに飛び込んで、激励と育成に当たってこられたか。その「人材の種」は今、世界各国のリーダーとして花開いています。そして次は、先生の戦いを模範とし、報恩の思いで、自らが「人材の種」をまいていく――それこそが、世界広布新時代であります。
 私たちの大目標である創立100周年まで、明年でいよいよ13年。学会の永遠性の確立に向け、極めて大事な時を迎えています。
 「青年を育てたところが栄える。後輩を伸ばした組織が発展する」との指針のままに、次代を担う青年部の育成に全力を挙げていきたい。そのためにも、先輩である壮年・婦人が、若い世代に「信心の模範」を示すことが大切です。壮年・婦人、なかんずく、そのリーダーに「青年の心」が燃えているのか。青年の心とは闘争心であり、正義の心であり、すなわち折伏精神です。明年は各部一体・異体同心の団結で、折伏の大波を起こしていきたいと思います。
 一、次に活動方針のなかの第3項目「親戚との交流推進」について若干、付け加えさせていただきます。
 一人一人が各地の親戚を味方にすることは、非常に重要です。そこで、これまで進めてきた「地域友好」や「職場での友好」に加えて、今後は「親戚との交流」についても力を入れていきたい。具体的には、友好期間などを活用して、交流を深める。また、冠婚葬祭などを大切にすることです。
 かつて池田先生は、大聖人と共に弘教に立ち上がった日興上人が、自身が生まれ育った地域にたびたび足を運び、対話を推進された事実を通して教えてくださいました。
 「日興上人は御自身の人脈を存分に活用しながら、一人また一人と対話を交わし、仏縁を結んでいかれた。日興上人の親戚は、多くが入信している」「そして、日興上人が妙法に帰依させた人々が、さらに自身の縁者を折伏した。人脈は、次から次へと広がり、拡大が進んでいったのである」と。
 まさに自分自身の「親戚」「人脈」一人一人と対話し、交流を結ぶところから、一家一族の幸福への道が広がり、新たな広布の裾野が広がります。
 一、明年の活動方針には、各項目に、今年、聖教新聞に連載された小説『新・人間革命』第29巻からの抜粋を記載しています。そして現在の「源流」の章が終了すると、いよいよ連載は第30巻を迎えることになります。
 先生が、どれほどの思いで日々の連載をつづってくださっているか。第1巻の「はじめに」には、「『新・人間革命』の執筆をわが生涯の仕事と定め、後世のために、金剛なる師弟の道の『真実』を、そして、日蓮大聖人の仰せのままに『世界広宣流布』の理想に突き進む尊き仏子が織りなす栄光の大絵巻を、力の限り書きつづってゆく決意である」とあります。
 私たちは、学会の永遠性を確立する今だからこそ、小説『新・人間革命』から、真実の師弟の道を学び、命に刻んでいきたい。
 一、いよいよ今月には広布部員会が行われ、財務の振込期間となります。広布部員の皆さま全員に功徳の花が咲き薫り、無事故で終了するよう、真剣に祈り、丁寧に推進していきたいと思います。
 すでに、ある高齢者のお宅には、財務の申込期間中に電話があり、「申し込みの書類を出すのにお金がかかるので、今から集金に行きます」とでたらめを話してきた詐欺未遂の事案がありました。世間一般でも、振り込め詐欺の手口は、ますます巧妙化しています。絶対に巻き込まれることのないよう、注意喚起していきたい。
 また、学会の会員間における金銭貸借は厳禁です。借りるほうが悪いのはもとより、貸すほうもよくない。金銭的に困っている人がいても、本人が信心根本に自力で立ち上がれるよう励ましていくのが、学会指導であります。
 大切な組織を守り、発展させていくために、魔に食い破られることがないよう、確認したい。
 一、先生は、今月号の「大白蓮華」の「世界を照らす太陽の仏法」で、「師弟の大誓願に貫かれた、我ら創価の『信・行・学』の行進に、行き詰まりなど絶対にありません」「『信・行・学』の黄金律で、永遠に勝ち栄えゆく創価の扉を、さらに力強く開け放とうではないか!」と呼び掛けてくださいました。
 本年の総仕上げを、師弟の信行学の実践で勝ち飾り、明「青年拡大の年」へ、そして2018年の「11・18」へ、創価の勝利の扉を、力強く開いていこうではありませんか!

 

2016年11月5日付 聖教新聞2面 総県長会議での原田会長の指導 要旨  

2016年9月3日

総県長会議での原田会長の指導(要旨) 

   

<広布の永遠の基盤を築きゆけ >

 

次なる目標を

広宣流布大誓堂完成5周年

2018年「11・18」に

 一、台風10号が東北・北海道を中心に、甚大な被害をもたらしました。心よりお見舞い申し上げます。
 1日も台風12号が発生しました。今後の動きを注視しつつ、私たちは全会員の無事安穏・一切無事故を真剣に祈ってまいりたい。
 一、南米から先日、帰国しました。アルゼンチンでも、ブラジルでも、世界広布新時代の拡大が、すさまじい勢いで進んでいることを実感する毎日でした。
 世界広布の本陣である日本の私たちも、池田先生と共に、世界広布新時代の本門の拡大へ、いよいよの決意をみなぎらせ、折伏・弘教の大波を起こしていきたいと思います。
 私たちは、次なる目標を

広宣流布大誓堂完成5周年の2018年「11・18」

と定めて出発を切りました。
 この間、明17年の8月24日には先生の入信70周年、18年の1月2日には先生の「卒寿」(90歳)の誕生日を迎えます。そして、小説『新・人間革命』も第29巻の最終章「源流」の後、いよいよ第30巻を迎えることになります。
 「学会を守ることが妙法を守ることだ。学会を永遠ならしめることこそ、慈折広布を永遠ならしめることなのである。学会の永遠性を確立するのは、まさに今この時だ。これが私の総仕上げの闘争である
 先生が示してくださったこの指導を生命に刻み、学会の永遠性を確立する今この時の重要さを日々の強き祈りの中で確認しながら、師弟共戦を貫きたい。
 「弘教・拡大」「人材拡大」の結果をもって、応えていきたい。
 一、下半期の活動について、あらためてポイントを確認させていただきます。
 はじめに「友人参加の座談会」と「モバイルSTB視聴運動」についてです。
 小説『新・人間革命』には、次のようにあります。
 「本来、座談会は、弘教のための仏法対話の場だった」「座談会を開いたならば、友人も会員も、納得させ、歓喜させ、発心させずにはおくものかという、中心者の気迫と力量が勝負になる。幹部の自覚としては、“戦う座談会”にしていくことだ」と。
 この原点に立ち返り、まずはリーダーが「座談会こそ弘教・拡大の生命線」と定め、「一回一回を“戦う座談会”に」との自覚で、真剣勝負で取り組んでいきたい。そして、座談会に来てくださった友人・新来者・未入会家族の方々を最大に激励し、信仰体験や創価家族の温かさに触れる中で学会理解を大きく進めていきたいと思います。
 さらに、学会理解を深める大きなきっかけとなるのが「SOKAチャンネルVOD」の番組です。下半期も感動を呼ぶ番組が続々と配信されており、今後もVODセミナーや、新会員向けの番組などが予定されています。
 学会伝統の座談会と、新しい広布拡大のツールであるSTBを軸に、世界広布新時代の折伏・弘教を勢いよく進めていきたい。
 一、青年部教学試験2級に続き、教学部任用試験の申し込みが1日から始まりました(10月23日まで)。
 昨年の任用試験の折、池田先生は「大仏法を探究し、実践する『行学の二道』こそ、わが心に勇気と智慧を育む源泉」とのメッセージを贈ってくださいました。
 今回訪れたアルゼンチンでもブラジルでも、任用試験が活発に行われていました。任用試験こそ、最高の人材育成の機会です。
 本年から会友の方にも分かりやすいように、試験の名称は「教学部任用試験(仏法入門)」となりました。
 多くの会友にも受験を勧め、共に「勇気と智慧の源泉」を学びながら、地区2人以上の合格者を目指していきたいと思います。
 一、次に、聖教新聞の拡大について申し上げます。
 「セイキョウオンライン」では今、全ての方面・県版を読むことができますが、8・24「聖教新聞創刊原点の日」を記念する大阪版には、この10年間、模範の購読推進を進めている支部長が紹介されていました。
 10年前、念願だった会社を設立する中、聖教新聞の拡大に果敢に挑戦。すると会社の業績は、ぐんぐん上昇。今では取引先の会社経営者にも愛読者が生まれ、友人読者は50人。そのうち5年以上の長期購読者が17人、その中の一人が本年、御本尊を受持し、3年連続で弘教を実らせたという拡大の勇者であります。
 この体験の通り、聖教新聞の購読は、弘教につながります。しっかり「読んでもらう」ことに主眼を置いて、聖教拡大を一段と推進していきたい。
 もう一つ大事なことは、「聖教拡大に挑むメンバーが増えたかどうか」です。青年部や新入会、また新たに立ち上がった方が、たとえ購読に結び付かなかったとしても、聖教拡大に挑戦する。その姿こそが広布拡大の証しであり、将来、人材として必ずや花開くことは間違いありません。
 聖教新聞PR版秋季号も発行されました。
 何より今、池田先生は学会の永遠性を確立せんと、小説『新・人間革命』の執筆を続けてくださっております。
 下半期は、聖教拡大に総力をあげていきたい。
 一、現在、広布部員の申し込みを進めていただいております。
 御書に「御供養の志は日本国に法華経の題目を弘められている人に相当する」(1241ページ、趣意)と仰せの通り、真心を尽くす財務の功徳は、計り知れません。一人でも多くの方が財務を通じて福徳の花を咲かせ、幸福境涯を開いていかれるよう、無事故を真剣に祈り、誠実に、丁寧に進めていきたいと思います。
 一、さまざまな取り組みがありますが、大事なことは、まずリーダー自らが具体的な拡大に挑戦し、壁を破ることです。リーダーが率先して拡大に挑戦するところ、その歓喜の一念が発火点となって、組織全体に前進の息吹がみなぎり、拡大のエンジンが轟音を立てて回り始める。
 池田先生は「大白蓮華」9月号の御書講義で、「創価学会は、永遠に『信心の団体』です。大聖人に連なる師弟不二の大道を、私と共に、同志と共に、どこまでも威風も堂々と、力強く歩んでいきましょう。学会の永遠の基盤を築くのは『今』です」と呼び掛けてくださいました。
 折伏・弘教、聖教拡大、任用試験、財務と、その全てがまさに学会の永遠の基盤を築く重要な戦いです。
 そして、この大事な時を先生と共に戦わせていただける。これ以上の誉れはありません。全方面・県ともに大拡大の結果をもって、本年の総仕上げを飾ろうではありませんか!(拍手)

 

2016年9月3日付聖教新聞2面

 

2015年7月7日

原田会長指導(2)

 

「世界広布新時代」は「ブロック新時代」

 
 一人一人が膝詰めで語り合い、友情と共感を広げゆく“草の根の連帯”こそ婦人部の真骨頂であり、学会全体でいえば、その基盤はブロックであります。
 かつて、池田先生は小説『新・人間革命』(第26巻「奮迅」)に綴ってくださいました。
 「大創価学会といっても、その実相は、ブロックにこそある。わがブロックで、“何人の人が歓喜に燃えて活動に取り組んでいるのか”“何人の人が功徳の体験をもち、信心への絶対の確信をもっているのか”“何人の人が喜々として座談会に集ってくるのか”――それがそのまま、創価学会の縮図となる」と。
 ブロックが、どれだけ拡大できたか。
 ブロックに、どれだけ人材が増えたか。
 「世界広布新時代」といっても、その実質は「ブロック新時代」にこそあります。そして、その要は、言うまでもなく、ブロック長であり、白ゆり長の皆さまです。
 そこで、このたびブロック長・白ゆり長の指導集『広布最前線の輝き』を発刊し、7月、ブロック長・白ゆり長の皆さまに贈呈させていただくこととなりました。大変おめでとうございます。
  
 池田先生は指導集の発刊に寄せて、こう綴ってくださいました。
 「あの忘れ得ぬ、1支部で1ヶ月に弘教1万1111世帯を成し遂げた『大阪の戦い』も、誇り高き最前線の同志と共に打ち立てた不滅の金字塔です。私は常に心で題目を唱えながら、路地の奥まで分け入って、友に会いました。大阪中を駆け回る中では、すり減った靴をはきつぶし、自転車も乗りつぶしました。一人一人を徹して励まし抜いて、常勝不敗の人材城を築き上げていったのです」と。

 この“黄金の3年”の「折伏総仕上げ期間」、私たちは何よりも、最前線のブロックに焦点を当て、全幹部がブロックを舞台に、その勝利への責任を明確に担い、戦っていきたい。
 先生のごとく、常に心で題目を唱えつつ、路地の奥まで分け入り、一人一人をこまやなに激励しながら、世界広布新時代の金字塔を、見事に打ち立てていこうではありませんか。


2015.7.4付聖教新聞掲載

 2015月6月28 世界広布新時代第12回本部幹部会、関西総会より

2015年7月6日

原田会長指導(1)

 

ブロック長・白ゆり長への励ましを!

 

 第二は、ブロック長・白ゆり長への励ましです。
 ブロック長・白ゆり長の皆さんのための指導集『広布最前線の輝き』が7月中旬に発刊されます。
 うれしいことに、池田先生が「発刊に寄せて」の一文を贈ってくださいました。
 
 真実の
  仏の修行は
   最前線
  私の不二の
   同志はここに

 

 との万感こもる和歌から始まり、
 「恩師が『命より大事な組織』と言われた学会の組織にあって、その命脈を握っているのはブロックです。
 ブロック長、白ゆり長の皆さん方こそ、私にとって一番大切な共戦の同志です」と。

 そして

 

 ブロック長
  白ゆり長の
   皆さまと
  誉(は)れの共戦
   永遠に輝け
 
 との和歌で結ばれています。

 このほか、リーダーとして心に銘記すべき珠玉の指導を項目ごとに掲載。
 ブロック長・白ゆり長に寄せられたメッセージ、随筆、「大白蓮華」の巻頭言も収録されています。
 この指導集を丁寧に渡しながら、ブロック長・白ゆり長を最大に激励していきたい。
 また、各支部で指導集の学習会を開くなど、研鑽を深めていきたい。
 さらに、全リーダーがブロック長・白ゆり長と「一緒に動く」ことを心掛けていきたい。
 ブロック長・白ゆり長と共に、全リーダーが最前線に飛び込み、広布の命脈を握るブロックから新しい人材を育て、
 先生との「誉れの共戦」の歴史を開いていきたいと思います。

 

“一段とび”の激励体制の徹底

 

 第三に、学会伝統の“一段とび”の激励体制について確認したい。
 組織を発展させる“一段とび指導”について、小説『新・人間革命』の第26巻「奮迅」の章には、次のように記されています。
 「壮年の組織であれば、区・圏長は支部長を、本部長は大ブロック長(地区部長)を、支部長はブロック長を、責任をもって指導、育成し、一流の人材に育てていく。
  そして、大ブロック長(地区部長)は、会員一人ひとりと直結し、担当の幹部やブロック長と共に会員の面倒をみ、激励していくようにお願いしたい
 そして、「経験豊富な先輩」の力も借りたうえで
 「誰が責任をもって後輩を指導し、育んでいくかを、明確にすることが大事です。指導、激励の網の目からこぼれてしまう人を出しては絶対になりません」と。
 “黄金の3年”の総仕上げに向け、各地域にあっても今再び、“一段とび指導”を充実させるとともに、リーダーの担当を明確にし、重層的な激励体制をつくりあげていきたい。
 大切なのは、「よく聞く」こと、そして「よく知る」ことです。仕事はどうなのか。体調はどうなのか。家族状況はそうなのか・・・・。
 同志の皆、さまざまな悩みや苦難と格闘しながら、夢や目標に向かって努力しています。
 その苦労を知ってくれる人がいる――それが勇気の源になります。
 その苦労をたたえてくれる人がいる――それが最大の励ましになります。
 池田先生は自らの戦いを第27巻の「激闘」の章で、こうつづられました。
 「一人でも多くの方々とお会いし、徹して激励する。家庭訪問して語り合う――日本国中、いや世界各国、どこへ行こうが同じです。その一つ一つに全生命を注ぎ込む思いで、真剣に取り組むんです。
  “もう一歩深く、心の中へ入ろう!”“もっと強く、魂を揺さぶる思いで励まそう!”と、いつも自分に言い聞かせながら、戦い挑んでいます
 池田先生の励ましのおかげで、今の私たちがあり、今の創価学会があります。
 この大恩に報いるためにも、そして、温かな学会の世界をさらに広げるためにも、今こそ私たちが日々、“もっとメンバーの心の中に入ろう”“もっと強く励まそう”と自らに言い聞かせながら行動したい。

 御書に『法華経を弘むるを以て現世安穏・後生善処と申すなり』(825頁)とあります。
 仏法を弘める人が最も偉大であり、最も幸福になります。皆で弘教に挑戦し、宿命転換のドラマを数多くつくっていきたい。
 さあ“黄金の3年”の総仕上げへ、まずは上半期にどれだけ拡大の勢いを増していけるか。どれだけ弘教拡大に挑戦する人が増えたのか。
 ここが勝負でありますそのためには、リーダーが自身の信仰体験を、また自身の拡大の取り組みを語り、皆に勇気を与えていく以外にありません
 今こそ、先生の心をわが心として、励ましに徹しながら、折伏・弘教の波を一段と大きくしていこうではありませんか!


2015.7.27(土)聖教2面

 2015年6月26日全国総県長会議での原田会長指導より

世界広布新時代

創立100周年へ

2030年 

 

青年・凱歌の年 

(2023年)

2013.11.18

広宣流布大誓堂落慶

更新日

2023.6.3

第2219

 

日天月天ワンショット

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