対話

2018年10月8日

第1532回
話すことの二倍聞け

 

 対話、懇談で大切なのは何か。

 それは「よく聞く」ことであろう。これは平凡に見えて、むずかしいことである。
 古代ギリシャの哲人ゼノンは、「人間は一枚の舌と二つの耳を持って生まれた。ゆえに話すことの二倍だけ聞け」と述べている。
とくに女性は、聞いてもらうだけで、気持ちが晴れる場合がある(笑い)。

 漢字では、「聡」の字も「聖」の字も「耳」が意味の中心である。「よく聞ける」人が「聡明」なのであり、その究極が「聖人」なのである。

 

 1991年6月10日第一回ベネルクス三国最高会議
(池田大作全集77巻)
大白蓮華2018年10月号№828 11頁

2018年1月26日

「大事なのは、たくさんの人ではない。

『一人』だ!」

 

膝づめの対話

 

 一、終戦後、1945年(昭和20年)の9月22日。戸田先生が出獄されてから、2カ月半たっていた。
 師匠の牧口先生は、すでにいない。学会の組織は全滅。戸田先生の事業も多額の借金。焼け野原。社会も殺伐。生きる糧も、生きる柱もない。荒れ果てた、すさんだ時代であった。
 その最大の苦境のなかで、戸田先生は、この9月22日、ご自身のノートに、こう厳然と記されたのである。
 「南無妙法蓮華経の信仰は、向上を意味する。無限の向上である。朝に今日一日の伸びんことを思い、勇躍して今日一日を楽しむ。しかして無限に向上して行く」
 「まだまだ、その上へその上へと向上して行く法である」
 きょう一日、自分はぐんぐん成長しよう。生き生きと生きよう。楽しんで生きよう。無限に向上していくのが信仰なんだ。南無妙法蓮華経なんだ――そういう先生の大確信であった。

 

 皆が絶望し、何の希望も見えない時代。その時に、戸田先生は一人、戦いを開始された。
 「お金もない。何もない。しかし、妙法がある! 皆に『無限の希望』の妙法を与えよう!
 『宇宙の宝』の妙法を与えよう! これ以上の宝はないのだから! そのために、勇気を出して、自分は戦闘を開始しよう!」――そういう思いで。
 人生、何かを始めなければいけない。
 やるんだか、やらないんだか――すぐに舞台の裏に隠れてしまうような、そんな人生ではつまらない。
 わが「使命の舞台」に、さっそうと立ち、「さあ、やるぞ!」「何かをやってみせるぞ!」「観客に感銘を与えてみせるぞ!」――こういう人生でありたいと思うが、どうだろうか(拍手)。
 一、戸田先生は考えられた。どうしていこうか。会場もない。お金もない。なんにもない……そうだ! 「膝づめの対話」でやろう! こう決められた。
 これが知恵である。慈悲である。
 一人一人、悩める人に耳を傾けながら、徹底して「この一人を幸せにしよう!」「妙法を教えていこう!」――そこに執念を燃やされた。「大事なのは、たくさんの人ではない。『一人』だ!」と。
 あるとき、戸田先生は、経済苦で悩む人を、ユーモアを込めながら、こう激励された。
 「今に必ず幸せになる! 心配しなくてもいいよ。必ずなるんだから。
 仏に仕えた功徳は大きい。必要なときには、どっと功徳が出てくるんだ。
 ちょうど水道の蛇口のようなものだ。ふだんは、余計なお金は使えないように、蛇口が閉まっている(笑い)。必要なときに、その蛇口を開ければいいんだ。そういう功徳あふれる自分の生命に必ず、なっていくんだよ」と。
 また、ある人には、先生は、こう教えられた。
 「この仏法は、どんなことがあっても、最後は、幸せで幸せで困るような境涯になることが決まっているんだ。それが、すぐに良くなってしまったら、もう死ななければいけないことになる(笑い)。若いうちには、うんと苦労したほうがいい。
 最後に、絶対に、『幸福でたまらない境涯』『楽しくてたまらない境涯』になる。そういう人生を飾っていくのが、この妙法なんだ。学会活動の功徳なんだ」
 事実、その通りになっている。
 一、日蓮大聖人は仰せである。「一切衆生・南無妙法蓮華経と唱うるより外の遊楽なきなり」(御書1143ページ)
 “妙法を唱える以上の幸福はない”との御断言である。これを心から確信していただきたい。
 皆に「自信」を与える!
 「勇気」を与える!
 「希望」を与える!
 それには妙法しかない。創価学会しかない(拍手)。

 

   2018年1月16日付聖教新聞 1月7日の本部幹部会で紹介された池田先生の指針(1998年9月当時、抜粋)

2015年9月14日

一人の本当の友人をつくろう!

 

<民衆と民衆の“心の絆”を!

アジアに世界に友人を!>

 
 永遠なる友好交流を支えるのは、
 何より民衆と民衆を結ぶ
 “心の絆”であろう。
 民衆という「大海」の上にこそ、
 政治・経済の「船」は
 浮かび、進む。
 民衆と民衆の心の絆は、
 目には見えない。
 しかし、見えないがゆえに強い。

 

 誰もが、平和を望んでいる。
 どんな人にも、
 他者を慈しみ、
 大切にする心が具わっている。
 大事なことは、
 誰の心にもある良心と勇気を
 一人、また一人と呼び覚まし、
 地域を、社会を、
 そして人類全体を
 包み込んでいくことでは
 ないだろうか。

 

 平和への直道である。
 対話を実らせるには、
 信頼を築いていくことだ。
 友情を結び、育んでいくことだ。
 そのためには――
 相手の話を「聞く」。
 相手を「敬う」。
 相手から「学ぶ」。
 これが、
 価値ある対話の鉄則である。

 

 雨の一滴も、
 川の水の一滴も、
 大海の一滴も、
 小さな世界の中の
 友情であったとしても、
 全世界の友情につながる。
 「一人」の本当の友人を
 つくることが、
 「世界」の平和へと
 通じている。

 

 

2015.9.13付聖教新聞 光の言葉 幸福の曲(アジアに世界に友情の海よ広がれ)

2015年3月12日

 真の対話

 

<「対話」で開けぬ道など絶対ない!>

 
 「真の対話」は、相手を尊敬し、相手から学ぶことだ。
 そこに互いの向上があり、喜びがある。
 「対話」で開けぬ道など絶対ない!――この確信で、真心と慈悲の発露のままに語ることだ。
 相手の仏性を信じ抜く祈りを根底に置いて、誠実に言葉を紡ぐ時、「真の対話」が生まれる。
 日蓮大聖人は、『よく・よく・かたらせ給へ』(御書1227頁)
 さらに『力あらば一文一句なりともかた(談)らせ給うべし』(同1361頁)等々と繰り返し仰せである。
 『声を惜まず』(同504頁)正義を叫び抜けとも言われた。
 黙っていては、大善を為し得ない。臆さず、自分らしく、自信満々と声を響かせていくのだ。
 民衆の真実の声、確信の声が轟くところ、必ず「立正安国」の夜明けが開かれるのである。
 さあ、創立85周年の「5・3」へ、常勝の春と希望の対話の花々を爛漫と咲かせゆこう!

 

 朗らかに
  桜梅桃李の
    生命にて
  乱世を勝ち抜け
   いまだこりずと

 
   2015.3.11付聖教新聞 民衆凱歌の大行進19 咲き薫れ 希望の花々


2014年5月21日

対話こそ、私の揺るがぬ確信 

  
 いずこの国であっても、人間には「生老病死」の現実があります。病気の苦しみ、生活の苦労、愛する家族との死別――人間に光をあててみれば、誰しも何らかの苦悩があるものです。
 その次元に立って心を開けば、必ず理解し合えます。
 そして対話を重ねていけば、変化が生まれます。
 対話はあらゆる差異を超えて、相互理解と友情の橋を架ける――これが私の揺るがぬ確信です。

 
聖教新聞2014.5.15付生命の光、母の歌 最終章 未来へ喜びの交響曲を㊦

2014年1月11日

「情報技術革命」が進めば進むほど「一対一の対話」が重要


 人間と人間の「物理的な距離」は、どんどん近づいてきた。にもかかわらず、「心と心の距離」は、遠ざかったままである。孤独地獄は、ますます深刻である。
 だからこそ、これからの情報化社会をリードするには「人間根本の哲学」を持って、「人格と生命の対話」を率先して実践していく指導者が必要である。(中略)
 テヘラニアン博士は、そうした「生命触発のモデル」として、創価学会の座談会運動、対話運動を挙げておられる。
 「私は、SGIにみられる座談会などの自主的な小規模のミーティング(会合)のもつ役割を高く評価し、注目しています。
 現代の国家や企業といった、マス(大きな集まり)の次元だけでは、どうしても非個性化、非人格化、貪欲性、攻撃性が優勢になりがちです」と。
 「情報技術革命」が進めば進むほど、健全な人間と社会の発展のために、人格と人格がふれあう「一対一の対話」が必要不可欠となるのは当然である。
 その時代の最先端の行動をし、新たな地球文明の創造へ貢献しているのが、わが創価学会であると、世界の識者が注目をし始めたのである。
 思えば、釈尊も、インドの大地を歩にに歩いて「一対一の対話」を続けていった。
 大聖人の「立正安国論」も、「対話形式」でしたためられている。
 「対話」こそ、仏法の永遠なる精神である。
 上からの命令では「対話」とはいえない。心を通わせ、ともに歩き、ともに行動する。そこに対話が生まれる。
 牧口先生も戦時中、権力の魔手が迫るなかで、最後の最後まで折伏の歩みを進められ、「対話」を続けられた。
 逮捕されたのも、「一対一の対話」のために、はるばる伊豆の下田まで、足を運ばれた時である。
 「声仏事を為す」(御書708頁)――声が仏の仕事をなすのである。
 しゃべることである。対話である。
 「柔和忍辱(正法を素直に受持し、難を耐え忍ぶ)の衣」「忍耐の心」を持ちながら日々、生き生きと声を発していく。
 「希望の対話」「哲学の対話」「幸福の対話」「なごやかな対話」「励ましの対話」――。それが人間らしい世界をつくる。それが「勝利への対話」につながるように戦ってまいりたい。

 

2000.7.18第48回本部幹部会 

世界広布新時代

創立90周年へ

前進・人材の年

(2020年)

2013.11.18

祝広宣流布大誓堂落慶

更新日

2020.4.8

第1658回

  

日天月天ワンショット

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