2024年4月度
不動の太陽の如く
八風の嵐に絶対に負けるな!
<わが使命の軌道を揺るがず進め!>
生きとし生けるものに春の喜びが訪れるのも、たゆまぬ太陽の燃焼があるからだ。
御書には、「太陽が東の空に昇れば、天の空は、すべて明るくなる。『大光』を備えているからである」(883頁、趣意)と記されている。(中略)
雨が降ろうが雪が降ろうが、毎朝必ず太陽は昇る。雲を突き抜ければ、そこに悠然と輝き渡っている。
何があっても変わらない。この太陽と共に、私たちも、わが使命の軌道を揺るがず進んでいきたい。
「太陽の仏法」の信仰は、その最強の原動力である。
日々の生活は慌ただしい。何やかやと目まぐるしく課題に追われ、振り回されるのが、現実の日常だ。年齢につれ、老いや病にも切実に直面する。
さらには社会には「利(うるおい)・衰(おとろえ)・毀(やぶれ)・誉(ほまれ)・称(たたえ)・譏(そしり)・苦(くるしみ)・楽(たのしみ)」(1151頁)という「八風」が吹き荒れている。
だからこそ、負けじ魂の賢者の信心が光る。「人の心かたければ神のまもり必ずつよし」(1220頁)と仰せの如く、不動の信心が諸天を動かすのだ。(中略)
求道の女性への御聖訓には、「一度妙法蓮華経と唱うれば」(557頁)と題目の功力を明かされている。すなわち、「一切衆生の心中の仏性を唯一音(ひとこえ)に喚び顕し奉る功徳・無量無辺なり」(同頁)と。
さあ、たゆまぬ題目の音声で、いよいよ朗々と響かせて、勇気の対話に打って出ようではないか!
縁する友の心に、希望の太陽を昇らせながら!
負けないと
誓いし慈母(はは)の
笑顔から
幸と勝利の
太陽昇りぬ
大白蓮華2017年4月号№810 巻頭言