日めくり

7月20日

第1690回

ナポレオン補佐の将軍たちは、

ナポレオン直接指揮のもとに部隊を動かすときは優秀であるが、

自分たち自身の着想で大軍を指揮するだけの力量はなかった

 

「師匠ならば、どうされるか」

 

 ナポレオンは、奥が深い。その「光」と「影」、「栄光」と「悲劇」、「勝利」と「敗北」から、じつに多くの教訓を引き出すことができる。

 

 たとえば、「ワーテルローの戦い」で、ナポレオンは、なぜ敗れたか?

 当然、さまざまな角度から分析できるが、一つの要因として、ナポレオンの側近や部下たちの多くが命じられなければ動けない、動かないという、いわば「指示待ち」の体質になってしまっていたことが指摘される。

 一人一人が″ナポレオンだったら、どうするか″を考え、責任を担って行動する、一騎当千の獅子の集団ではなくなった。「保身」と「事なかれ主義」が横行する、硬直した組織になってしまったというのである。

 ある将軍は、こう記している。

 「ナポレオン補佐の将軍たちは、ナポレオン直接指揮のもとに二万五千の部隊を動かすときは優秀であるが、自分たち自身の着想で大軍を指揮するだけの力量はなかった」(長塚隆二『ナポレオン』下、読売新聞社)

 著名な作家ツヴアイクも、そうした視点から「ワーテルローの戦い」の敗因を論じている。

 すなわち、ナポレオン軍の勝敗の帰趨を握った将軍(グルーシー)が、他人の命令に従うことに慣れ、自分で決断できない人物だったために、いたずらに命令を待つだけで、突入する時を逸し、勝てるチャンスを逃してしまった。

 肝心の、ナポレオンの″突入せよ″との命令も、伝令が遅れ、その将軍のもとに届いたときには、一切が手遅れになっていたというのである。(『人類の星の時間』片山俊彦訳、みすず書房、参照)

 もしも、その将軍が、ナポレオンと同じ責任感に立って、決断し、行動しゆく勇気をもっていたなら、歴史は変わっていたかもしれない。これは、あらゆる組織に当てはまる示唆をはらんでいると言えよう。

 いわんや、広宣流布の組織において、指示待ちゃ受け身の心があれば、前進を阻んでしまう。その行き詰まりを打開しゆく根本の力が、「師弟」なのである。

 私は、若き日から、つねに″戸田先生なら、どうされるか″を念頭に置き、先生と同じ責任感に立って、思索し、動き、戦っていった。三障四魔、三類の強敵と戦い、難を受けきられながら、広宣流布の指揮を執られる先生の「境地」を、私は信じぬいて、先生にお仕えした。

 私が音楽隊や鼓笛隊をつくり、文化祭を推進し、新しい文化運動の流れを起こしたのも、戸田先生の遠望を拝察して、その具現化のために、絶対に必要であると着想したからである。当時の幹部はだれもが反対したが、戸田先生は、「大作がやりたいように、やってみなさい」と、応援してくださった。

 今日の創価学会の「平和」「文化」「教育」の世界的な運動の広がりは、すべて、この「師弟不二」の一念によって成し遂げられてきたものである。このことを、深く知っていただきたい。

 

2006.3.29「5・3」記念協議会

日めくり御書

2020年3月25日

 

『大事には小瑞なし、大悪をこれば大善きたる、すでに大謗法・国にあり大正法必ずひろまるべし、各各なにをかなげかせ給うべき、迦葉尊者にあらずとも・まいをも・まいぬべし、舎利弗にあらねども・立つてをどりぬべし、上行菩薩の大地よりいで給いしには・をどりてこそいで給いしか、普賢菩薩の来るには大地を六種にうごかせり』

 

(大悪大善御書、1300頁)

あなたに贈る日めくり

もう一度日めくり

10月21日

第1280回
真剣な一人が立てばよい


 <組織の論理だけで押し切るな!>

 

 古来、中国では、桃や李は優れた人格の象徴とされた。
 唐代の詩人・李賀の詩にも、次のような一節がある。
 立場が変わり、境遇が変化した人への励ましの言葉であった。
 「自ら是れ 桃李の樹(じゅ) 何ぞ畏(おそ)れむ 蹊(けい)を成さざるを」
 ――あなたは桃李(=桃や李)の木の如きもので花が爛漫とうるわしく咲いている、だまっていても人が寄ってきて、下には自然と小路ができるというものだ。(『李長吉歌詩集』鈴木虎雄注釈、岩波文庫)
 たとえ一本でも、美しく咲き香る木があれば、あたり一面がなごみ、華やぐ。組織も同じである。「真剣な一人」がいれば、全体が大きく変わっていく。「一人」が立てばよいのである。
 仏法の世界とは、こうした「人間性の花」を咲かせながら、あの地にも、この地にもうるわしい友情を広げていくものである。組織の論理だけで押し切っていくということがあってはならない。
 「ああ、あの人はすばらしいな」「あの心、あの生き方に感動する」――そのように人格を慕われて、おのずから広布の道ができていくのである。

 

2016年10月18日付 聖教新聞 本部幹部会で紹介されたSGI会長の指針 

今月のメッセージ

2020年5月度

 

地球民族の揺るがぬ宝塔を

  

 心一つに、苦難を共に乗り越えてきた師弟の絆ほど、尊く、深く、強いものがあろうか。
 御本仏は、竜の口の法難、佐渡流罪にも負けなかった門下たちにこそ「まことの大事」を示していかれた。
 この「佐後(佐渡流罪以後)の法門」の意義を明かされた三沢抄には、『但此の大法のみ一閻浮提に流布すべしとみへて候、各各はかかる法門にちぎり有る人なれば・たのもしと・をぼすべし』(1489頁)と記されている。
 創価学会は創立より90年、三類の強敵に打ち勝ち、日蓮大聖人の未来記の通り、一閻浮提に大法弘通を成し遂げてきた。どれほど大きな福徳が積まれていることか。
 『宿縁深き人なのだから、頼もしく思われなさい』とは、そのまま、わが尊き学会員への仰せと拝したい。

 戦後、経済苦や病苦、災害や争乱が渦巻く時代相に、恩師は胸を痛めつつ、しみじみと私に言われた。
 ーーー大聖人は『当世は世みだれて民の力よわし』(1595頁)と嘆かれた。「民の力」を強くして、世の乱れを治められる地球民族の連帯を、必ずや築くのだ、と。
 今、新型コロナウィルスの感染拡大をはじめ、厳しい試練に直面する世界で、創価の宝友は「立正安国論」を体し、国を超えて共に、「四表の静」と「変毒為薬」を祈り抜き、社会へ誠心誠意の貢献を貫いている。
 妙法の大音声は宇宙まで遍満する。もはや、いかなる三災七難にも屈しない。地涌の民衆のネットワークが結ばれた。『一切衆生に仏性あり』(1382頁)という人間への尊敬と信頼の絆を、未来へ遠大に広げていくのだ。
 『四相(生老病死)を以て我等が一身の塔を荘厳するなり』(740頁)―ーー英知の殿堂・ハーバード大学での二度目の講演を、私はこの「御義口伝」を引いて結んだ。
 創価の師弟は、「生老病死」の苦悩をも「常楽我浄」という希望へと転ずる人間革命の実証を無数に重ねている。
 一人一人が今一重、生命の光を強く放ちながら、地球民族の揺るがぬ宝塔を荘厳していこうではないか!
 
 頼もしき
  創価の友の
   宝光かな
  苦難を転じて
   人類照らせや

 

 2020年大百蓮華5月号№847 巻頭言

 

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未来部用の御書


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世界広布新時代

創立90周年へ

前進・人材の年

(2020年)

2013.11.18

祝広宣流布大誓堂落慶

更新日

2020.8.3

第1690回

  

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