日めくり

2021年5月5日

第1715回

常識ある行動の大切さ

 

 この日、伸一は、常識ある行動の大切さを訴えた。

 「仏法は最高の道理であります。その仏法を信奉する私たちは、常に、礼儀正しい行動を心がけていかなくてはなりません。たとえば、座談会に行っても、まるで自分の家のように振る舞い、会場を提供してくださっているご家族に、迷惑をかけたりするようなことは、あってはならないと思います。さらに、折伏をするにしても、また、指導をする場合も、暴言を用いて、人を見下したような態度は、絶対に慎まなければならない

 そうした非常識な言動というものが、どれだけ学会に対する誤解を生んでいるか、計り知れません。周囲の人が見ても、〝学会の人は礼儀正しく、立派であるな〟と思えるようでなければ、本当の信仰の姿とはいえないと思います」

 伸一は、このあと、御本尊は、わが胸中にあることを述べ、一人ひとりが信心で生命の宝塔を開き、幸福な一生を送るよう念願して話を結んだ。

 彼がここで、あえて「常識」を強調したのは、信仰の深化は人格を磨き、周囲に信頼と安心を広げていく最高の常識を育む力となるからである。

 また、このころ各地で、学会員に対する村八分などの排斥の動きが激しさを増していたからでもあった。その経過を見ると、ちょっとした非常識な言動が誤解をもたらし、それが、排撃の糸口にされることが少なくなかった。

 もちろん、そのことが、村八分などの仕打ちの本当の原因ではなかった。より根本的には、学会への無理解と偏見による感情的な反発であった。さらに、学会の折伏を恐れる他教団の意図もあった。

 山本伸一が会長に就任して以来、折伏の波は、怒濤となって広がっていった。

 ゆえに「魔競はずは正法と知るべからず」(御書1087頁)との御聖訓のうえからも、法難が競い起こるのは当然であり、それは、避けることのできない試練でもあろう。しかし、非常識な言動から、社会の誤解を招き、無用な摩擦をもたらすようなことは、あまりにも愚かといえよう。仏法は本来、最高の道理であるからだ。 

新・人間革命4巻 春嵐 8頁~9頁

日めくり御書

2020年8月20日

 

 いまにはじめぬ御心ざし申しつくしがたく候日蓮が悦び候のみならず釈迦仏定めて御悦び候らん、我則歓喜諸仏亦然は是なり

 (六郎次郎殿御返事、1464ページ)

 

〈通解〉

 今に始まったのではない御志、申し尽くしがたい。日蓮が喜んでいるだけでなく、釈迦仏もきっとお喜びであろう。(法華経見宝塔品第11に)「我(釈迦仏)は歓喜する。諸仏もまた同様である」とあるのはこれである。

 

<池田先生が贈る指針>

 

 今こそ柔和忍辱の名指揮を

 

 壮年の変わらざる信心の志は頼もしい。人知れぬ陰の奮闘は、誰が褒めなくとも、御本仏がご照覧だ。諸仏も歓喜する。

 百戦錬磨の黄金柱には勇気も忍耐も智慧もある。太陽の婦人部を大切に、従藍而青の青年部を応援し、創価家族の無敵の力を発揮するのだ。

 今こそ「此の事にあはん為なり」と、柔和忍辱の名指揮を!

2020年3月25日

 

『大事には小瑞なし、大悪をこれば大善きたる、すでに大謗法・国にあり大正法必ずひろまるべし、各各なにをかなげかせ給うべき、迦葉尊者にあらずとも・まいをも・まいぬべし、舎利弗にあらねども・立つてをどりぬべし、上行菩薩の大地よりいで給いしには・をどりてこそいで給いしか、普賢菩薩の来るには大地を六種にうごかせり』

 

(大悪大善御書、1300頁)

あなたに贈る日めくり

もう一度日めくり

10月21日

第1280回
真剣な一人が立てばよい


 <組織の論理だけで押し切るな!>

 

 古来、中国では、桃や李は優れた人格の象徴とされた。
 唐代の詩人・李賀の詩にも、次のような一節がある。
 立場が変わり、境遇が変化した人への励ましの言葉であった。
 「自ら是れ 桃李の樹(じゅ) 何ぞ畏(おそ)れむ 蹊(けい)を成さざるを」
 ――あなたは桃李(=桃や李)の木の如きもので花が爛漫とうるわしく咲いている、だまっていても人が寄ってきて、下には自然と小路ができるというものだ。(『李長吉歌詩集』鈴木虎雄注釈、岩波文庫)
 たとえ一本でも、美しく咲き香る木があれば、あたり一面がなごみ、華やぐ。組織も同じである。「真剣な一人」がいれば、全体が大きく変わっていく。「一人」が立てばよいのである。
 仏法の世界とは、こうした「人間性の花」を咲かせながら、あの地にも、この地にもうるわしい友情を広げていくものである。組織の論理だけで押し切っていくということがあってはならない。
 「ああ、あの人はすばらしいな」「あの心、あの生き方に感動する」――そのように人格を慕われて、おのずから広布の道ができていくのである。

 

2016年10月18日付 聖教新聞 本部幹部会で紹介されたSGI会長の指針 

今月のメッセージ

2020年5月度

 

地球民族の揺るがぬ宝塔を

  

 心一つに、苦難を共に乗り越えてきた師弟の絆ほど、尊く、深く、強いものがあろうか。
 御本仏は、竜の口の法難、佐渡流罪にも負けなかった門下たちにこそ「まことの大事」を示していかれた。
 この「佐後(佐渡流罪以後)の法門」の意義を明かされた三沢抄には、『但此の大法のみ一閻浮提に流布すべしとみへて候、各各はかかる法門にちぎり有る人なれば・たのもしと・をぼすべし』(1489頁)と記されている。
 創価学会は創立より90年、三類の強敵に打ち勝ち、日蓮大聖人の未来記の通り、一閻浮提に大法弘通を成し遂げてきた。どれほど大きな福徳が積まれていることか。
 『宿縁深き人なのだから、頼もしく思われなさい』とは、そのまま、わが尊き学会員への仰せと拝したい。

 戦後、経済苦や病苦、災害や争乱が渦巻く時代相に、恩師は胸を痛めつつ、しみじみと私に言われた。
 ーーー大聖人は『当世は世みだれて民の力よわし』(1595頁)と嘆かれた。「民の力」を強くして、世の乱れを治められる地球民族の連帯を、必ずや築くのだ、と。
 今、新型コロナウィルスの感染拡大をはじめ、厳しい試練に直面する世界で、創価の宝友は「立正安国論」を体し、国を超えて共に、「四表の静」と「変毒為薬」を祈り抜き、社会へ誠心誠意の貢献を貫いている。
 妙法の大音声は宇宙まで遍満する。もはや、いかなる三災七難にも屈しない。地涌の民衆のネットワークが結ばれた。『一切衆生に仏性あり』(1382頁)という人間への尊敬と信頼の絆を、未来へ遠大に広げていくのだ。
 『四相(生老病死)を以て我等が一身の塔を荘厳するなり』(740頁)―ーー英知の殿堂・ハーバード大学での二度目の講演を、私はこの「御義口伝」を引いて結んだ。
 創価の師弟は、「生老病死」の苦悩をも「常楽我浄」という希望へと転ずる人間革命の実証を無数に重ねている。
 一人一人が今一重、生命の光を強く放ちながら、地球民族の揺るがぬ宝塔を荘厳していこうではないか!
 
 頼もしき
  創価の友の
   宝光かな
  苦難を転じて
   人類照らせや

 

 2020年大百蓮華5月号№847 巻頭言

 

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2021.5.5

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