組織

2015年3月2日

 「人間主義」こそ民衆運動の根本原理

 

<渾身の力で仏法の慈悲の精神を組織に脈動>


 池田(中略)薬草喩品の最後には『仏の説きたまう所の法は、譬えば大雲の 一味の雨を以って 人華(にんげ)を潤して 各(おの)おの実を成ずることを得せしむるが如し』(法華経254頁)とあります。
 私は、この「人華」という言葉が好きです。個性を持った一人一人の人間の開花というイメージが強く出ています
 釈尊には、どの人も桜海桃李の果実を実らせる、色とりどりの花のごとく見えたのではないだろうか。その「心」を薬草喩品では学びたい。
 これは「多様性の調和」という二十一世紀の根本問題に直接、かかわってくる。多様な民族・文化が、その多様さを尊重しつつ、同じ「人間」「生命」という次元で連帯していく。それなくして人類の未来はない。多様性が世界に「対立」をもたらすのではなく、「豊かさ」をもたらすようにしなければならないのです
 そのカギが法華経の人間主義にある。その具体化は「慈愛の人格」です。
 ガンジーが、インドの独立運動で、あれほど多くの民衆を動かせたのはなぜか。私は、その根本の要因は、ガンジーの人格にあったと思う。真理に生き、戦いぬいて、磨かれたガンジーの人格が、民衆の心を潤したのです。
 象徴的なエピソードとして、以前(1994年8月、北海道研修道場で)にも語ったことがあるが、ふたたびここでふれておきたい。(青年部主催の講演会〈「マハートマ・ガンディーにみる政治と宗教」〉で講師の森本達雄氏が紹介〈「聖教新聞」94年7月5日付に掲載〉)
 「ある重大な会議を前にガンジーは着席していた。しかし、何かそわそわした様子で、あたりを見回したり、机の下をのぞいたりしていた。
 『何か、おさがしですか』。ある人が聞くと、ガンジーは『鉛筆をさがしているのだ』。それではと、その人はガンジーに自分の鉛筆を渡した。
 すると『その鉛筆は、私のさがしている鉛筆ではない』。これから大事な会合が始まろうというときに、どうしてこんな小さなことにこだわるのかと不思議だった。
 『どうして、この鉛筆ではいけないのですか』『その鉛筆ではだめだ』
 ガンジーはつよく言った。
 しかたがないので一緒に机の下をさがした。やっと見つかったのは、三センチほどの、ちびた鉛筆だった。
 ガンジーは説明した。
 「私が以前、独立運動を呼びかけ、援助を求めて各地を演説して回っていたとき、ある会場で一人の少年が、この鉛筆を寄付してくれた。
 子どもにとって大事な鉛筆を、独立運動のために差し出してくれたのだ。そんな一人一人の国民の『思い』を忘れて、私の政治活動はありえない。
 こうした一人の少年の『心』を忘れて、いくら政治を論じたところで、それは空論にすぎないだろう。この気持ちを私は捨てることができないのだ」(「友好の『北のシルクロード』を。全集95巻)
 彼にとって、ちびた鉛筆は鉛筆ではなかった。美しい「心」そのものだった。だから捨てられなかったのです。
 人々から「マハトマ(偉大な魂)」と尊敬されていたガンジーが、一方では「バプー(お父さん)」と呼ばれて親しまれていた秘密が、このあたりにあるのではないだろうか。
 私も会員の真心がこもったものは紙一枚、むだにはしません。日蓮大聖人は、真心の白米を供養された時、こう教えてくださっています。『白米は白米にはあらず・すなはち命なり』(御書1597頁)と。
 本当の人間の世界においては、物であっても物ではない。命であり、心なのです。いわんや人間自身は、最高にかけがえのない存在です
 斉藤 ガンジーには、民衆への無限の信頼があったと思います。「一人に可能なことは万人に可能である」(クリパラーニー編『抵抗するな・屈服するな──ガンジー語録』古賀勝郎訳、朝日新聞社)という信念で、あの「非暴力」の理想を説き、大規模な民衆運動を組織化していきました。
 池田 そう。運動や組織というものは、命令や規則で長続きするものではない。いわんや、強制で動かしても絶対にうまくいかない。
 一人一人の個性を尊重し、勇気と希望をあたえ、喜びも苦しみもわかち合ってこそ、多くの人々が団結できるのです。和気があり、触発があって、真の民衆運動が成り立つのです。
 遠藤 組織というと「型にはめる」というイメージがつきまといがちですが、今の時代に、そんなことで大勢の人がついてくるわけがありませんね。
 池田 その通りです。「人間主義」こそ民衆運動の根本原理です。
 須田 創価学会の発展の根底には、生き生きとした人間主義があります。子どものころから学会の庭で育ってきた私たちの偽らざる実感です。
 池田 自然にそうなったのではない。そうなるために、毎日、時々刻々、渾身の力で仏法の慈悲の精神を組織に脈動させているのです。この辛労、この責任感を、学会のリーダーは未来永劫にわたって失ってはなりません。


   法華経の智慧 薬草喩品(第五章)

2014年7月11日

何のための組織

 

 創価学会の組織は、広宣流布のためにある。つまり、一人ひとりが信心の向上を図るとともに、人びとに仏法を教え、自他共の幸福を築き上げていくためのものである。
 いわば、人間を、個々人を、守り、育むのが学会の組織であり、その責任を分かちもち、担うために役職がある。したがって、役職は人間の上下の関係ではない。万人が皆、平等であるというのが、仏法の教えである。
 常に、その原点に立ち返り、励ましと信頼によって、人と人とが結ばれていくならば、組織の形式化や官僚化という弊害を打破していくことができよう。

 

小説 新・人間革命 27巻 求道20

2014年7月5日

先生を中心にした円形組織であり、先生に直結すること

 

 伸一は、同志の心に立ちはだかる壁を、まず、取り除かなければならないと思った。
 彼は、懇談のたびごとに訴えていった。
 「組織を図に表すときには、便宜上、ピラミッド形にしますが、それは、精神の在り方を示すものではありません。学会の組織の本義からいえば、戸田先生を中心にした円形組織といえます。皆さんと戸田先生との間には、何の隔たりもありません。皆さん方一人ひとりが、その精神においては、本来、先生と直結しているのです。

 戸田先生は『会員は会長のためにいるのではない。会長が会員のためにいるのだ。幹部もまた同じである』とよく言われますが、皆さんのために先生はいらっしゃる。

 ですから、ブロック長の皆さんであれば、月々のブロックの活動を、お手紙で報告してもよいでしょうし、自分自身のことや家族のことを報告することも構いません。誰にも遠慮などする必要はないのです。皆さんは戸田先生の弟子ではありませんか。また、私もなるべく本部に行っているようにしますから、私を訪ねて、どんどん本部に来てください。幹部のための本部ではなく、会員のための、皆さんのための本部なのですから」

 

※模範のブロックをつくろう(6) を参照のこと。

2014年1月26日

勝つ組織は、どこが違うか

 

 リーダーが真剣に動く。死にもの狂いで戦う。幹部が先頭に立って、皆の家を一軒一軒歩き、励ましを贈っていく。その組織が勝つ。関西が模範である。
 先頭を行く――それは上行菩薩の徳にも通じよう。
 自分が動かないで、人にやらせるのは卑怯である。傲慢である。組織利用である。(中略)
 勝つか負けるか――どこも必死である。真剣勝負である。
 いわんや、「仏法は勝負」である。勝負ならば、戦う以外ない。勝つ以外ない。
 私も何十年間も勝ちぬいてきた。戦わなければ敗北である。勝手こそ成仏もある。
 ゆえに、自分自身のために、わが地域のために戦っていただきたい。勝っていただきたい。
 報告や手紙には、善悪がともにある。何でも言いつけようとする人間もいるし、口がうまい人間もいる。
 ゆえに、幹部は判断を誤ったり、左右されてたりしてはいけない。必ず確認をし、きちっと公正に見ていくべきである。ウソを横行させるのは仏法破壊である。その最たる例が日顕宗である。
 あたたかい心。
 信心の心。
 団結の心。
 広宣流布の心。
 そして「信心」の魂の結合の組織――これが創価学会である。これで進みたい。

 

2000.7.18第48回本部幹部会 

2013年5月23日

 今こそ、最高の組織をつくろう!

 戸田先生は、「戸田の命よりも大事な学会の組織」と言われた。
 師匠のために、最高の組織をつくろう!今いるところを強くしよう!そう決めて、私は戦った。
 ただただ、戸田先生にお応えしたいとの一念であった。
 草の根の民衆が主役に躍り出る。そういう社会を築くために、どこへ行っても、行ったところで、常勝の歴史をつくり、残してきた。
 それが弟子である。そう努力し、祈って戦えば、功徳も大きい。人材も出る。
 後継の友よ!今こそ広布の将として、歓喜と勝利の名指揮を頼みたい。学会の純真な同志を守り、励まし、威光勢力を増す以外ない。
 そのために、どうすればよいかを、リーダーは常に、真剣に考え、必死で祈り、智慧を出して、手を打っていくのだ。
 
聖教新聞2013.5.13付今日も広布へ19

2013年5月14日

 学会の組織は宇宙と同じ
 
 学会の組織は、いわゆるピラミッドではない。全員が「妙法」の前に平等である。そのうえで、あえてたとえれば、かねてより申し上げているとおり、中心者を囲む“同心円”といえよう。
 宇宙もまた、中心をめぐる無限の回転である。衛星は惑星の周りを、惑星は恒星の周りをまわる。そして多くの太陽系が集まり、回転して銀河をつくり、銀河はさらに多くの銀河団をつくっていく。
 「宇宙の法」にのっとりつつ、それぞれが、それぞれの立場と使命をもって、着実な運動を続けている。何ひとつ止まっているものはない。いわば学会は、大宇宙と同じく躍動する組織なのである。
 太陽系においても、太陽に近い惑星だからといって、自転も公転も止められるはずがない。むしろ近いほど公転速度は速い。組織においても幹部となればなるほど、人一倍の自己研鑽と行動が不可欠となる。
 飛行機も飛んでいるからこそ安定している。止まってしまえば、墜落するのは、人間も同じである。
 要するに、「全員が開拓者」であるためには、「全員が自己開拓、自己変革の人」でなければならない。
 つねに、みずからの惰性と戦う。つねに何か。現在の自分の能力を超えた、手にあまる仕事に挑戦する。みずから“山”をつくり、一つまた一つ乗り越えていく。“河”を“海”を渡っていく。弾む生命で、その冒険に喜びを感じていく。そのように、リーダーが率先して動き、走り続けてこそ、自分も、また組織も勝利していく。
 
1989.12.28練馬、豊島区代表者会議

世界広布新時代

創立90周年へ

前進・人材の年

(2020年)

2013.11.18

祝広宣流布大誓堂落慶

更新日

2020.6.1

第1682回

  

日天月天ワンショット

日めくり人間革命URL