人材育成

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2022年7月14日

第2052回

後輩を自分以上の人材に!

それが学会の伝統

 

<学会は人材をもって城となす>

 

 「学会は人材をもって城となす」

 これが戸田先生の永遠の指針であった。

 昭和二十九年(一九五四年)の四月、私は、戸田先生にお供して、仙台の青葉城址を訪れた。

 当時、私は、いつも戸田先生のおそばにいた。先生のご指導をひとことも聴き漏らさず、命に刻もうと必死であった。

 いかにして、戸田先生のご構想を実現していけばいいのか。

 どうすれば、戸田先生と「不二」の心で進んでいけるのか。

 若き私は、それを真剣に悩み、祈りながら、わが使命の道を懸命に切り開いていた。

 青葉城址には、有名な伊達政宗の像がある。

 その像に向かって、「伊達君、元気か!」と呵々大笑されていた先生。

 このとき、戸田先生は、堅固な石垣が残る青葉城址に立ち、厳として、こう言われた。

 「かつての日本は、城をもって戦った。学会は永遠に人材の城でいこう。学会は人材をもって城となすのだ」と。

 今も、その声が耳朶に響いて離れない。

 

 大事なのは、人材である。

 人材の城を築いたところが、

 未来永遠に勝ち栄えていく。

 ゆえに先輩は、真心こめて、

 後輩を育てていくことである。

 後輩の成長のためなら、

 喜んで犠牲になるくらいの覚悟で。

 そして、育ててもらった後輩は、

 また次の後輩を全力で育てていく。

 このようにして築かれる人材城は、

 永遠に滅びない

 

 反対に、大切な後輩を利用したり、自分が偉くなるための手段にするようなところは、絶対に伸びない。一時は栄えているように見えても、最後は必ず滅びていくものだ。

 

 伸びている組織、伸びている団体は、

 濁りのない誠実な心で人材を育成し、

 立派な人格をもって

 人材を触発しているところである。

 そして正邪の基準をしっかりと持ち、

 明快に教えているところである。

 

 先輩は後輩を自分以上の人材に育てていく

 ――これが、牧口先生、戸田先生以来の学会の伝統である。

 

 私もまた、人材育成を一切の根本に置いて、広宣流布の指揮を執ってきた。戸田先生の指導のとおりにやってきた。だからこそ、学会は、世界的に賞讃される「黄金の人材城」とそびえ立っているのである。

 学会は永遠に「人材の城」で勝ち進んでまいりたい。

 

2005.7.20各部代表者会議 

2021年12月11日

第1822回

 スターバースト

「学会はすごい」

「かなわない」

「今までの何百倍も人材が出てきた」

と言わせるような戦いをしよう!

 

<戦いの根本>

 

 日蓮大聖人は、

 法華経の虚空会の会座に、

 無数の菩薩が集い来る姿を

 「星の虚空に充満するが如し

 (呵責謗法滅罪抄1127頁、新版1532頁)と仰せである。

 宇宙に充満する星のようだ――と。

 (中略)

 

 美しく渦巻く銀河にあっても、

 巨大な星たちが幾万、幾十万と、

 一気に集中して誕生する現象がある。

 それが「スターバースト」と天文学で呼ばれる、

 爆発的な星の形成である。

 銀河が鮮烈な輝きを放つ。

 壮大なる大宇宙のドラマである。

 

 広宣流布の大回転にあっても、

 新しい人材が爆発的に誕生すべき時がある。

 今、新しいその時が来た。

 今こそ、

 全員が「会長」の自覚を持つことだ。

 広布の全責任を担い立つのだ。

 一人一人が「勇気」と「戦闘力」と

 「学会精神」を爆発させていくことである。

 

 嫉妬と悪口の輩にさえも

 「学会はすごい」

 「かなわない」

 「今までの何倍、何十、何百倍も人材が出てきた」

 と思わせるような戦いをしようではないか。

 

 その戦いの根本は何か。

 自分自身の人間革命である。

 組織をどう動かすか、ではない。

 自分を革命することだ。

 自分が生まれ変わっていくことだ。

 新しい自分の光、

 人間としての輝きを出していくことである。

 そして、その新しい輝きを、

 どこに向けていくべきか。

 後輩を育てること、

 広宣流布の人材を育てることに向けるのである

 

2006年3月9日

第五十八回本部幹部会

全国壮年部幹部会

第三回九州総会

2021年11月6日

第1773回

人材育成は

大きな責任を持たせ、

実際にやらせてみる

 

<育てる側の「度量」と「覚悟」で決まる>

 

 山本伸一は、この両日の東京での大会に出席すると、八日、九日と兵庫、広島の指導に回り、十一日には、関西の第三回体育大会に臨んだ。各地とも同じように、体育大会に取り組んだ青年たちの成長は目覚ましかった。

 運営の計画を練ることから始まり、

 演目の練習、

 会場の確保と設営、

 安全と無事故を期しての輸送・整理から、

 食事の調達まで、

 いっさいの責任を青年たちが担ったのである。

 その作業は膨大であったが、

 一つ一つの課題に責任をもって取り組むことで、

 青年たちは広布の後継の使命を自覚していった。

 また、地方によっては人手が足らず、

 役員を確保するにも、

 部員の家を訪ねて個人指導し、

 勤行を教えるところから始めなくてはならなかった。

 さらに、

 学会の体育大会は広布の前進の証でなくてはならないとの思いから、

 出場者や役員が、

 それぞれ布教を誓い合い、

 互いに励まし合いながら、

 皆が折伏を成し遂げて集った地域もあった。

 仕事や勉学に励みつつ、

 体育大会を大成功させた青年たちの顔は、

 真っ黒に日焼けし、

 自信と歓喜と誇りにあふれ、

 一段とたくましさを増していた。

 

 伸一は、その姿を見るのが嬉しかった。青年の鍛錬のために、各方面で青年部が体育大会を行うことを提案したのは伸一であった。

 

 人を育成するには、

 大きな責任をもたせ、

 実際にやらせてみることが大切だ。

 人は責任を自覚し、

 真剣になることによって、

 力を増すものだからである。

 また、現実に物事に取り組めば、

 机上の計画では予想もしなかった事態や、

 困難に直面することもある。

 だが、その体験こそ、

 真実の力を培う貴重な財産にほかならない。

 

 人を育てるために責任を与えるということは、

 簡単なように見えて、

 難しい問題といえよう。

 それはリーダーに、

 人を信頼する度量と、

 もし、失敗したならば、

 自分がいっさいの責任を負うという覚悟が要請されるからである。

 失敗のリスクを恐れ、

 保身に汲々としたリーダーであれば、

 結局、本当の人材を育てることなく、

 むしろ、未来の芽を摘んでしまうことになる。

 

<新・人間革命> 第2巻 錬磨 168頁~169頁

2021年10月31日

第1767回

人材は必ずいる!

 

自分の境涯を開く

 

 理事長の原山幸一が伸一に話しかけた。

 「現在、新しい支部が誕生し、組織の発展にともない、多くの幹部を必要としておりますが、それだけの人材がいないというのが実情です。たとえば、支部長にしても、昔の支部長に比べると、格段の差があるような感じがしますが……」

 「いや、人材は決していないわけではない。必ずいます。要は幹部が、見つけられるかどうかです」

 「はあ……」

 「人間というのは、どうしても、自分の尺度でしか人を評価できなくなってしまう。たとえば自分が理論的なタイプだと、理屈っぽい人の方が人材に見える。逆に、自分があまりものを考えずに行動するタイプだとすると、同じタイプの人が人材に見える。

 また、自己中心的で、俺が、俺がという思いが強いと、人の功績も、長所もわからず、欠点ばかりが目についてしまうものです。

 結局、人材を見つける目というのは、人の長所を見抜く能力といえるのではないでしょうか。それには、自分の境涯を開いていく以外にありません。

 私には、むしろダイヤモンドのような人材が集って来ているように思える。あとはいかに訓練し、磨くかです。ダイヤを磨くには、磨く側もダイヤモンドでなければならないし、身を粉にしなければならない。今、私は、それを全力で行おうと思っているのです」

 

<新・人間革命> 第2巻 錬磨 139頁~140頁

2021年10月11日

第1740回

人びとの悲しみ、

苦しみを、

誰よりもよく知っている

人こそ人材

 

<同志を見下すな>

 

 その時、理事の石川幸男が、傍らに来て座った。

 「こうして見てますと、地区を結成しても心配ですな。幹部になった者も含め、とにかく常識がないし、物事を知らなすぎる。これで果たしてやっていけるんですかね。本当に人材がおりませんな」

 同志を見下げたような口調であった。伸一は憮然としながら答えた。

 「私は、決してそうは思いません。みんな人材です。これから光ってゆきます。純粋に信心を全うしていけば、みんな広布の歴史に名を残すパイオニアの人たちです。未来が楽しみです」

 石川は「ほう」と言って部屋を出ていった。

 この日、幹部に登用した人たちは、確かに幹部としての経験にも乏しく、未訓練であることは間違いなかった。

 また、社会的な立場や肩書も、決して立派とはいえなかった。

 しかし、アメリカという異国にあって、苦労に苦労を重ねながら、信心に励んできたメンバーがほとんどである。

 人びとの悲しみ、苦しみを、誰よりもよく知っている

 そうであるなら、広宣流布という人間の一大叙事詩をつづるリーダーとして、最もふさわしい、尊い使命をもった人たちといわねばならない。

 伸一には、一人ひとりが、やがて、キラキラと七彩の輝きを放つ、ダイヤモンドの原石のように思えてならなかった。

 

<新・人間革命> 第1巻 新世界 132頁~133頁

2021年10月7日

第1736回

人の育成

 

 渾身の力を振り絞らずして、人の育成はできない。

 生命から発する真心と情熱のほとばしりのみが、

 人間を触発し、人間を育む。

 

<新・人間革命> 第1巻 旭日 77頁

2019年11月25日

第1630回

人材を育てる人が真の人材

 

 個人も、団体も、国家も、
 どれだけ人材を見つけ、
 どれだけ人材を育てたか
 ――それで
 歴史の真価が決まる。
 民衆のため、社会のため、
 人間のために貢献する
 指導者を育てゆくことだ。
 これが
 世界平和の波動を広げる。
 これが
 創価学会の実践である。

 

 人材とは人格の人である。
 人への思いやり、包容力、
 自分を律する精神の力、
 正義への信念と意志等々、
 人格の輝きこそ、
 人間として最も大事だ。
 それには、
 精神闘争が必要である。
 自分の弱さに挑み、
 苦労に苦労を重ねて、
 自己の精神を
 磨き上げていくことだ。

 

 自分が偉くなるのでなく、
 人を偉くする。
 幸福にする。
 その人が
 本当に偉い人である。
 先輩は後輩を守ることだ。
 後輩に
 尽くしていくことだ。
 後輩を
 自分以上の大人材に
 していくことである。

 

 「一人」が大事である。
 本物の「一人」が立てば、
 「万人」の
 勝利と幸福につながる。
 人数が
 多いかどうかではない。
 一人でも、二人でも、
 真剣な人がいれば、
 全体に大きな波動を
 起こすことができるのだ。
 目の前の「一人」、
 自分が縁した「一人」を、
 全力で励まし、
 伸ばしゆくことだ。

 

 人間の一切の力、
 可能性を
 引き出していくカギは、
 ひとえに信心にある。
 「信心」の二字には、
 すべてが
 納まっているのだ。
 ゆえに人材の根本要件は、
 一言すれば、
 強盛な信心に
 立つことに尽きる。

 

〈池田大作先生 四季の励まし〉 2019年11月24日

2018年10月23日

 第1542回

信心で面倒みよ!


 広宣流布を進める同志ほど、尊い人はいない。

 戸田先生は幹部に言われた。
 「自分の組織の会員を、わが子のごとく愛し、威厳をもって面倒をみよ。信心で面倒みよ」
 本当に大事なである。世法のことで面倒をみるのではなく、どこまでも信心根本に、ともに祈り、ともに立ち上がることだ


2004年7月27日 全国最高協議会②

2017年3月4日

今の我が願いは

本物の「師子」をつくること

 

<師弟の道に徹する人>

 

 未来の一切は、
 後継者で決まる。
 若い人が
 命を継いで立ち上がってくれれば、
 将来も
 永遠に勝ち続けることができる。
 滔々たる
 人材の流れをつくった人が、
 本当の勝利者である。


 “後継”と
 “後続”とは異なる。
 後方の安全地帯に身を置き、
 開拓の労苦も知らず、
 ただ後に続く
 “後続の人”に、
 “後継”の責任を果たすことなど
 できようはずがない。
 “後継の人”とは、
 勝利の旗を打ち立てる
 “先駆の人”でなければならない。


 世間には
 浅薄な人間関係で
 よしとする風潮があろうが、
 学会は違う。
 あらゆる機会をとらえて、
 語り合うのだ。
 耳を傾け、励ますのだ。
 共に悩み、共に祈るのだ。
 共に動き、共に戦うのだ。
 その人を知れば知るほど、
 「必ず広布の人材にしていこう!」
 「必ず師匠に縁させていこう!」と
 祈りは深まる。
 この深き祈りこそ、
 「人材・拡大」の原動力である。
 「師弟」に生きる人は強い。
 断じて、勝っていける。


 私は、師弟の道に徹しゆく
 本物の「師子」をつくりたい。
 一騎当千の
 力のある師子を育てたい。 
 いかなる嵐にも微動だにしない、
 正義の師子を、
 一人でも多く
 育てていきたいのだ。
 それが今の私の願いである。

 

〈池田大作先生 四季の励まし〉 滔々たる人材の流れを   2017年3月4日

2017年1月18日

人材育成

 

<「妙とは蘇生の義なり」>

 

 「人材育成」――。私は本年、この重要な課題に、全力をあげる決心である。その意味を含め、少々、お話しさせていただきたい。
 一、作家・吉川英治氏の随筆(『折々の記』、『吉川英治全集』52所収、講談社)に、こうあった。
 「育つものを見るのは気もちがいい。ぼくは、育つものが好きである
 吉川氏は、「土」でいうなら、新芽が土を割って出る5月の大地が好きだという。私も同じである。
 「反対に、おなじ土でも、たとえば現代の寺院などに立ち入ると、あの数世紀間も踏みかためられたまま、冷んやりしきった土」は、「育つものを生む何の力も失った」土であり、「何の希望もよろこびも足の裏から触れて来ない」と氏は比較している。
 その通りと思う。至言である。
 また、「人間のばあいにしてもそうである。『もう育ちはない』と思われる人と対坐していると、堪らない退屈が座間にただよい、こっちも、やりきれないものに鬱してしまう(憂欝になる)」と。
 氏は「育つ人、育ちのない人の差」は、年齢には関係がない、年をとっていても「ゆたかな生命のひろがりを覚えさせる」人もいる、と書いている。
 随筆を、氏は、こう結んでいる。
 「地球自体の生態は、四季不断に、何かを育てたがっているものにちがいない」と。
 宇宙には「育てる力」がある。生命には「育つ力」がある。
 氏の言うように、地球は、いつも何かを「育てよう」としている。春も夏も秋も冬も。花を育てよう、野菜を育てよう、木を育てよう、と。
 宇宙の「育てる力」。生命の「育つ力」――その根源が妙法である。その実践が信心である。
 「妙とは蘇生の義なり」(御書947ページ)と日蓮大聖人は仰せである。
 妙法に連なっていけば、どこまでも生き生きと「成長」「発展」の軌道を進んでいける。個人も、団体も、国も、この方程式は変わらない。ゆえに信仰者とは「育ち続ける人」でなければならない。
 また、仏意仏勅の創価学会は「育ち続ける団体」である。そして「人材をつくる」団体、「有為な人間を社会に輩出する」団体なのである。
 伸びていく樹は美しい。伸びていく人間は美しい。生き生きと光っている。
 成長もなく愚痴や批判ばかり、妬みばかりの人生は、感動もなく、美しくもない。
 法華経の薬草喩品に、こうある。
 「一切の諸樹は 上中下等しく 其の大小に称いて 各生長することを得」(妙法蓮華経並開結248ページ)
 ――すべての諸々の樹木は、(性質や能力などで)上の木も、中ほどの木も、下の木も、平等に、その大小にしたがって、それぞれが生長できる――と。
 人間にも、さまざまな機根がある。しかし、だれびとたりとも、「信心」があるかぎり、妙法の雨に潤い、ぐんぐん伸びていける。育っていける。その広々とした生命の法理が、ここには説かれている。
 私どもは生活に「根」を張り、希望の「太陽」に顔を向けて生きたい。そして本年を、老いも若きも、生き生きと「伸びゆく年」にしてまいりたい。

 

 2017年1月17日付 聖教新聞 本部幹部会で紹介された池田先生の指針

2017年2月9日

自分が「人材」となり、

人を「人材」に育てることが、師匠に応える道

 

<自分の地位を譲るくらいの度量を持て>

 

 戸田先生は指導された。
 「隆々と栄えている組織は、人材をよく輩出している」「私に応えんとするならば、人材を輩出せよ!
 戸田の命よりも大切と言われた学会の組織である。ゆえに、自分が「人材」となり、人を「人材」に育てることが、師匠に応える道である。
 昭和29年(1954年)の4月30日、戸田先生は、さらなる拡大と飛躍を期して、すべての理事の解任を提案された。(同年の5月3日の総会で、新たな理事による新体制が決定した)
 このとき先生は叫ばれた。
 「今こそ、理事の働くときだ」「そこで新たに理事を任命し、この行き詰まりを破らんがために、理事に働いてもらう」「新しい人材が闘争する時代に入ったのだ」
 また先生は言われた。
 「もし部員や後輩に、自分より偉大なものが出てきたならば、自分の地位を譲るくらいの度量を持て」と。
 ともあれ、人材が欲しい。人材が大事だ。新しい人材を育てることが、さらなる発展の直道なのである。

 

2007年9月28日 全国代表協議会

2015年9月28日

「慈愛ある知性」を人類は待望


 (前略)
 「知性なき宗教」は独善となる。
 しかし、単なる「知性」だけでは、
 「幸福」は生めない。
 「知性」が人類に
 欠けているのではなく、
 欠けているのは
 「慈愛をもった知性」である。
 つまり「智慧」である。
 これを広げるのが広宣流布である。

 

 ただ純真というだけでは、
 縁に紛動されやすく、
 悪しき権威に利用されやすい。
 自分自身できちんと
 正邪を見極めていける、
 確かな信仰者を
 一人でも多くつくっていく――
 これが今、最も正しく、
 最も大事な将来への道である。
 (後略)

 

2015.9.27付け聖教新聞 光の言葉 幸福の曲

2015年5月25日26日

私とともに人材の森をつくろう

 

<人材を見つけ 育てる人こそが真の人材である>

   

 未来のために残すべき
 最高の財宝は、
 人材である。
 
 その人材を見つけ、
 育てる人こそが、
 真の人材である。

 

 そして、人を育てることによって
 自分自身が磨かれ、
 成長していくのである。

 

 私とともに、
 未来のために
 黄金の汗を流そう。
 二十一世紀の、
 緑したたる
 人材の森をつくろう。

 

 人材育成の要諦は、

 

 第一に「会う」ことだ。
 会って、その人を知ることだ。
 知って、その人を励まし、
 成長を願い、祈ることだ。

 

 第二に、友と一緒に動き、
 一緒に戦うことだ。
 口先だけの指導は通用しない。
 我らは
 共戦の正義の同志なのだ。

 

 上意下達の時代ではない。
 同じ目線で、
 ともに人生を語り、
 仏法を語っていく。
 よき刺激を与え、
 ビジョンを示し、
 希望を贈っていく。
 そこに人材は育つ。
 勝利の道は開かれる。
 人ではない。
 自分が変わることだ。
 真剣な祈りで
 人間革命していくことだ。

 

 信仰者とは
 「育ち続ける人」
 でなければならない。
 創価学会は
 「育ち続ける団体」である。
 そして「人材をつくる」団体、
 「有為な人材を社会に輩出する」
 団体なのである。

 

2015.5.24付 聖教新聞 光の言葉 幸福の曲

2014年8月5日 

大成のためには『忍耐』の歳月が不可欠

  
 戸田城聖は、山本伸一の目を見すえ、熱のこもった口調で語った。
 「戦後の青年は、次第に、忍耐力が乏しくなりつつある。その傾向は、これから、ますます強くなるだろう。
 どんな世界にあっても、大成のためには、修行という『忍耐』の歳月が不可欠だ。その間は、辛いこと、悔しいこと、苦しいこと、悲しいことの繰り返しといってよい。
 しかし、それを乗り越えてこそ、時がくれば、花も咲き、たわわに果実が実る。途中で投げ出してしまえば、どんなに才能があっても、結局は何も実らずに終わってしまう。
 昔から、『石の上にも三年』といわれる。冷たい石でも、三年続けて座れば温まる――この粘り強さがなければ、本物には育たぬ。
 社会では、優秀な青年が、堪え性がないために、ちょっと大変なことにぶつかると、すぐに投げ出してしまうケースがよくある。私は残念でならんのだよ。だからこそ学会の青年たちには、何事からも決して逃げずに、忍耐力を磨き抜いていってほしいのだ。」


 小説 新・人間革命 27巻 求道31

2014年7月27日 

人材が大成する3つの重要なこと

  

 山本伸一は、戸田城聖に、理路整然と自分の意見を述べていった。
 「人材として大成していくうえで、最も重要なことは、使命に目覚めることではないでしょうか。
 私たちには、地涌の菩薩として、すべての人を幸福にし、世界の平和を築く、広宣流布という大使命があります。何よりも、その根本的な使命感に立つことが、自分の力を伸ばしていく最大の道であると感じています。
 その自覚のもと、人生の目標を定めて、月々日々の課題に挑戦していくことだと思います。自分の使命を知るならば、何事に対しても、生命の奥深くから、意欲が、情熱が、力が湧いてきます。
 次に、向上の気概をもつことであると考えます。今のままの自分で良しとし、挑戦をあきらめてしまうのではなく、『もっと自らを高めよう』『もっと前進しよう』という姿勢が大事であると思います。そこから、さまざまな創意工夫も生まれてきます。
 さらに、辛抱強く耐え抜くことの大切さを痛感しております。どんなに才能があっても、力があっても、歳月をかけて修練を積み重ねていかなければ、それが開花することも、実を結ぶこともありません」
 間髪を容れずに、戸田の声が響いた。
 「そうだ! そうなんだよ、伸一!
 第一に『使命の自覚』だ。これがないと、人生の根本目的がわからず、迷いが生じ、本当の力はでない。反対に、使命を自覚した時に、最大の力を発揮していけるものだ。
 第二に『向上心』だ。若芽が大地を突き破って、躍り出てくるように、伸びよう、挑戦しよう、前進しようという一途な心だよ。向上しようという覇気のない者は、十代であろうが、二十代であろうが、青年とはいえない。青年とは、向上心の異名といえる。
 第三に『忍耐』だよ。自分に内在する才能を磨き、輝かせていくには、長い間の修行や努力が必要だ。それまでは、何があっても辛抱強く頑張り抜くことだ」

 

小説 新・人間革命 27巻 求道30

2014年7月25日 

学会は人材をもって城となす

  

 戸田は、大きく息を吸い込むと、遺言を託すかのように、伸一を見すえて言った。
 「武人は城をもって戦いに臨んだ。今、学会は、人材をもって城となすのだ。人材の城をもって広宣流布に進むのだ!」
 その言葉は、伸一の生命に深く刻印された。
 戸田は、話を続けた。
 「人材を探すんだ。それには、人材の資質を見抜く眼をもたねばならぬ。そのために必要なことは、皆が人材であるという確信だ。
 こちらに人を見る目がなく、度量も小さいと、人の利点、力量、才能を見極めていくことはできない。曇った鏡や歪んだ鏡には、正しい像は映らぬ。同様に、曇った心、歪んだ心には、人のすばらしい才も、個性も、力量も、正しく映し出されることはない。
 だからリーダーは、常に自分を磨き上げ、公正にものを見る目を培い、境涯を大きく開いていく努力を、決して忘れてはならない」
 伸一は、戸田に尋ねた。
 「これから青年たちが、自分のもつ力量や長所をいかんなく発揮し、大人材に育っていくために、心すべきはなんでしょうか」
 「大事な質問だな。君はどう思うのだ」
 戸田は、伸一の質問に、即座に答えるのではなく、初めに伸一の考えを聞くことが多かった。自分で思索に思索を重ね、意見を練り上げることを、戸田は求めていたのだ。それが、彼の人材育成法でもあったのである。

 

小説 新・人間革命 27巻 求道29

2014年3月20日

 人材育成に特別な方法はない

 

 幹部は、寸暇を惜しんで、皆の激励に回ることです。〝もう一軒、もう一軒〟と、力を振り絞るようにして、黙々と個人指導を重ねていくんです。
 それが、幸せの花を咲かせ、組織を強化し、盤石な創価城を築くことになります。ほかに何か、特別な方法があるのではないかと考えるのは間違いです。
 作物をつくるには、鍬や鋤で丹念に土地を耕さなければならない。同様に、何度も何度も、粘り強く、個人指導を重ねてこそ、人材の大地が耕されていくんです」
 皆が広布の主役である。ゆえに、一人ひとりにスポットライトを当てるのだ。友の心を鼓舞する、励ましの対話を重ねていくのだ。

 

小説 新・人間革命 27巻 正義64

2014年2月5日

後継の友よ!

全部、自分たちでやっていくのだ。

 
 人材を育てる秘訣は何か。
 わが子のように、また、弟、妹のように思って接していくことだ。心から幸福と勝利を祈っていくことである。
 会合だけではなく、日々の全てが人材育成のチャンスだ。
 共に祈り、共に語り、共に動く。戸田先生は、そうやって私を、あらゆる機会をとらえて、育ててくださった。
 私は、1年365日、朝から夜中まで、先生のことを忘れない。心は常に師と共に、何十年間も戦ってきた。
 基本を師匠から教われば、あとは弟子がいくらでも開いていける。後継の友よ! 全部、自分たちでやっていくのだ。今こそ伸びるのだ。私は毎日、題目を送っている。

 

聖教新聞2014.1.25付 新時代を開く 4

2013年12月12日

人材の大潮流は

もはや誰もせき止められない!

 

 昭和31年(1956年)、あの〝大阪の戦い〟の後、戸田先生は私に語られました。
 ――広宣流布が進んでいけば、社会のあらゆる分野に人材が育っていく。どんな分野にも、社会の繁栄、人類の平和のために、献身的に活躍している学会員がいるようになるだろう。
 要するに、創価学会は、人類の平和と文化を担う、中核的な存在としての使命を課せられることになると、私は考えている。
 創価学会はそのための人材を育て上げていく、壮大な教育的母体ということになっていくんじゃないか。
 要は「人間」をつくることだ。この人間革命の運動は、世界的に広がっていくことになるんだよ――と。
 まさに、恩師が展望されたように、今、世界中に創価の人材が誕生しています。
 創価の青年が、家庭で、社会で、地域で、信頼の輪を広げ、民衆勝利の中核的存在となる。この創価の人間革命運動は、地球大の広がりを示しています。
 世界広布の新時代の主役として、わが創価の青年たちが「二陣三陣」と続いてくれています。
 創価の世界広布の人材の大潮流は、もはや、誰も、せき止めることはできないと、私は愛する同志と共に、声高らかに宣言したいのです。

 

大白蓮華No.769号2013.12月号44頁

2013年12月10日11日

創価のリーダーの根本精神

 

 戸田先生は言われました。
 「人材とは、特別な人間ではない。要は、その磨き方にある」
 全くこの通りに、戸田先生は、平凡な一青年であった私を、鍛えてくださいました。
 私も、師恩に報いる思いで、人材育成に全精魂を注いできました。そして、これからも、できることは何でもやっていきたいと決意しています。
 後輩を「自分以上の人材なのだ」「自分以上に育てていくのだ」――こう決めて、後輩に接することが創価学会の伝統です。
 「皆を幸福にしよう」「皆を立派にしよう」「皆の力を発揮させよう」 これが、創価のリーダーの根本精神です。

 

大白蓮華No.769号2013.12月号44頁

2013年12月9日

共に成長していこう!

 

「指導」や「訓練」といっても、自分に特別な能力がなければできない、というものではありません。「共に成長していこう」とする姿勢こそ大切なのです。むしろ、その人の成長を祈り、対話を重ねるなかで、相手も自分も成長していくのです。
 人材といっても、人を鋳型にはめて、特定の「人材像」を押しつける考え方は、仏法にはありません。どこまでも、その人自身が輝いていくことが目的です。その人の内発の力を発揮させていくことが、私たちの人材育成の根本です。

 

大白蓮華No.769号2013.12月号36頁

2013年12月8日

自身の中に宇宙大の仏の生命が!

 

 誰もが、尊き仏の生命を抱いています。最高の「幸福の大道」を、必ず勝ち進むことができるのです。宇宙大の仏の生命が自身の中にあることに目覚めれば、勝ち越えられない苦難などあるはずがない。自身の本源的な力を現すことができれば、朗らかに自信をもって、日々の課題に堂々と挑戦できる自分になれるのです。
 宿命転換も同じです。宿命には、どこまでも本人が自らの力で立ち向かっていかなければならない。自身の中に、あらゆる宿命を転換する力があると気づけば、直面している逆境に意味を見出していくことができます。「宿命」を「使命」に変えていくことができるのです。

 

大白蓮華No.769号2013.12月号34

2012年9月20日

人材育成の秘訣

 

『自分以上の人材なのだ』『自分以上に育てていくのだ』この決心が人を育て、自分を育てる。『皆を幸福にしよう』『皆を偉くしよう』『皆の力を発揮させよう』指導者は、ここに心を砕くべきである。ただ、漫然と活動しているだけでは、人は育たない。意識して祈り、育てなければならない。

 

聖教新聞2011.2.21付 未来への一歩 No.1

世界広布新時代

創立100周年へ

2030年 

 

世界青年学会

開幕の年

(2024年)

2013.11.18

広宣流布大誓堂落慶

更新日

2024.4.20

第2298回

 

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